暖あやこのレビュー一覧

  • さよなら、エンペラー

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    巨大地震の発生日がAIで発表された東京は、逃げ出す人が多く閑散としてきた中で、田中正が日本帝国皇帝として宣言した所から話が始まるが、ある青年が付き添って皇帝の身の回りの世話をする.様々な人物が登場するが四斗辺稲造が出色だ.本物の天皇は京都御所に移っており、西のエンペラーとして活動している.子息は透宮(ゆきのみや)と智宮(とものみや).東京新報が皇帝の記事を掲載しており、関西中央新聞も報道に参入している.とてつもない話が展開するが、皇室内部の状況や東京に残った人々の様子など、楽しめるエピソードが満載だ.

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    2021年09月17日
  • さよなら、エンペラー

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    ネタバレ

     なぜ和歌山県出身だったのか?
     その謎が解けた時には、微苦笑。

     左右両陣営からの評価を聞いてみたい。

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    2020年11月01日
  • 14歳のバベル

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     巨大ビール会社が仕掛けたイエローフライデーなるキャンペーン。金曜の夜は街を黄色に染めてみんなでビールを飲んで騒ぎましょう、という趣旨で様々なイベントで盛り上げていこうとする。
     このキャンペーンには実は現代人の存続を脅かす巨大な陰謀が絡んでいて、人類で初めてビールをつくったといわれている古代シュメール人が関わってくるのだが、現代と古代シュメールをつなげる橋渡し役として主人公の14歳の少年・冬人がいる。 

     古代シュメールと現代をつなげるアイテムはビールだ。そしてこの陰謀の成否を握る鍵もビール。多くの現代人にビールを飲ませることが前提で計画は進むので、その設定って無理じゃない?と、読み始めの

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    2018年04月18日