Bcocaのレビュー一覧
-
購入済み
主人公は普通だが、そこが良い!
まず一言批判をするなら、紹介文が悪い!!
「なんでモブのはずの自分の側にずっといるんだ?」って記載されているけれど、実際の文章を読むと、間違っていると感じます。主人公は自分のことをモブだなんて揶揄しません。友達思いで、普通に格好いい主人公です!
そんな主人公に惚れた特別なヒロインが、自分の人生をやり直すために、主人公と関わっていくような物語です。
この紹介文を考えたのは、作者じゃなくて、編集者?
センスが無さすぎて草が生えます。
紹介文が悪いだけで、試し読みしたいと思う人が減ることを少しは考えてほしい。
なので、紹介文で微妙と感じている人は、試し読みだけでも読んでみたほうが良いと感じます。 -
Posted by ブクログ
恋人が100人出来る方の作品を想像して読み始めたら、どっちかっていうと神のみぞ知っている作品に近かったね
主人公の夜行は非常に能力が高いのに、モテないという一点において強烈なコンプレックスを抱いている。それは彼が誰かとの恋愛を始める上で大きく不利益となる要素、夜行が次々と女の子を落として行くなんて不似合いに思える
卑屈に成りかけていた彼の運命を変えたのは魔女・ベルカの存在だね。物語を始める上でベルは夜行にとても都合がいい存在に見える
彼が全く知り得ない処で一目惚れしたため夜行は恋愛の努力をする必要が無かった。彼女の魔法はちょっとしたズルなら幾らでも行える。夜行を全力でサポートするベルは女の子達を次々と恋に落とす過程にて優秀過ぎてもはや舞台装置のようにすら思える
だからこそ、Episode4にてベルが見せた別の側面が彼女こそ真のヒロインであると驚きと共に感じられたのだけど
最初の救出対象である夏澄は判りやすく背負い過ぎな少女であったかな
女子野球期待の星と囁かれる彼女は自分を高い城に置き続けなければならない。だというのに自分を簡単に打ち取る後輩が現れた。その後輩と共に女子野球の星と成れれば良かったのだろうけど彼女は我が強い人間、他人と席を分け合うなんて許せない
だから、彼女の問題を解決する為にはそうした意固地の方向性を少し変えてやる必要があったわけだ
恋をする事でどのような現象が生じるかは人により様々だろうけど、本作の場合は相手に心の一部を委ねる面が見えるね。夏澄は夜行への想いを強くするに従い、彼を通して野球の無い人生を見たのだから
夜行と共に居れば自分を苦しめる野球とは縁の無い楽しい人生が有るかもしれない。でも彼女は我の強さから野球を選んだ。そんな夏澄の為に彼女の愛する夜行が絶対的な壁となる事で野球への向き合い方を問い直せたのだろうね
自分を天衣無縫の強者ではなく、どうしようもない弱者と思い知って、それでもなおボールを投げ続けると決めた彼女の姿は美しかったよ
莉々は大勢の人々から愛される配信者でありながら、大勢の人々に混ざれないコミュ障タイプか
普通であれば、不登校の人間を集団に飛び込ませるなんて難しく思える。けれど、配信者としての実績があるから莉々は集団に紛れ込める素質は有る。問題はそこへどうやって導くか
ここで夜行の素質が活きてくるのは良いね。彼とて以前は不登校だったが手を差し伸べる者が居たから学校へ戻れた。いわば莉々にした事は夜行がかつてされた事の再現
莉々が夜行の時と異なるのは、手助けしてくれた彼が最初から関係の終わりを仄めかしている点かな。夜行が目指すのは莉々の独り立ちだから、夜行と共に居る日常を目指す莉々とは相容れない
でも、その認識とて夜行が居なければ自分を助けてくれる人が居ないとの思い違いから来る恐怖であって…
そうした点が見えたからこそ、莉々は独りではないと教える為に夜行がした自爆行為は笑えるけれど最高に格好良いものだったし、救出過程を忘れた筈なのに再び彼に会いに行った莉々のいじらしさを可愛く思えてしまうよ
タイトルがあれで夏澄と莉々という魅力的なヒロインが描かれた後のEpisode4でまさか夜行の救出劇が描かれるとは思わなんだ
ただし、これは夜行が救われる物語でありつつ、同時にベルがヒロインになる物語であり、更に言えば夜行が自分自身を救う物語でもあったのかな
元カノである紅羽は夜行を魅了して止まない人物であると重々伝わってくる。このような人間は2人と居ないと判る
だから夜行も手酷く捨てられた自覚があるのに、再会した彼女への悪印象を持てない。それどころかキスしてきた彼女に心奪われてしまうほど
紅羽に心囚われたままだから、改めて彼女の魔力を前にしてしまうと異なる魔力を持つベルを受け容れられなくなる。結果的にベルを手酷く捨てる側になってしまうのは因果な話
そのような状態だから手綱は紅羽が握っていると言えて、彼女が本格的に裏切るのを止められなかった訳だ
いや、それにしてもあのシーンのダメージは読んでいてキツいものが有ったけどさ……
夜行はベルを拒み、紅羽は夜行を受け容れる気はなかった。そう知れた最悪の状況であろうともベルが夜行を見捨てなかった点にはもはや都合が良いなんて話ではなく、彼女がそれだけ深い愛を夜行に抱いているのだと知れたよ
だから彼女が最愛の人を傷付けた悪女に復讐しようとするのも当然の話で、紅羽を倒す為に他の女の手を借りる事すら厭わないのも納得の話で
そう思えたから、ベルの作戦そのものは不発でもベル達に愛されているという自覚から夜行が紅羽への恋心を終わらせられたのだと思えたよ
本編を気持ち良く読み終えたものだから、アフターエピソードで全ての前提が引っ繰り返る真相が明かされて驚愕してしまったり
愛する男を守護する為に愛する男を蹂躙する。恋物語の裏で悪女が宣言した絶望的な決意にゾッとさせられたのでした…… -
Posted by ブクログ
物語には様々な導入が存在するものだけど、本作の導入は一風変わっていると云うか変態度が高いなぁ(笑)
でも、ちょっと高嶺の花のヤバい姿を見てしまったからこそ、この一件を導入に夏彦が生徒会のゴタゴタに巻き込まれていく流れに納得できるとも言えるね
皆が尊敬の目を向ける生徒会長には人に明かせないウラがある。夏彦は期せずして人が知らない裏側に関わる事になるわけだ
でも、考えてみれば人に明かしていない裏側なんて誰でも持っているもので。会長の唯だけでなく、生徒会役員である他の面々も似通っている
裏側なんてホイホイと他人にはひけらかすものではない。出来れば秘密にしておきたい。その意味では夏彦は非常に安全な男子生徒だったと言えるのだろうね
そもそも唯が実はポンコツだったなんて、普通の立場であれば知られたってそれほど実害は無い筈。けど、唯が進学校の生徒会長でその職に固執しているなら話は変わってくる
誰もが羨望する生徒会長という表のイメージを守る存在が必要になってくる
夏彦は権謀術数が得意なタイプではないけど、女子に対して嘘を吐かない。それは自らが持つ嘘を自覚する者にとってとても安心できる盾
というか、夏彦は女性との交際経験が無いとは思えない程に女性への気遣いが出来るタイプだね。そりゃ、誰だって彼に人には明かしていないウラを任せたくなるというもの
ただ、この第1巻では唯と夏彦の間でそれほど恋愛的な進展が有ったわけではないのは少し面白いかも
夏彦は女好きな人間だけど女性をすぐに好くタイプではない。また唯は人との距離をすぐに詰めてくるけど、恋愛的な面を容易に持ち出すタイプではない
ウラを守るという意味では良いパートナーと言える二人だけど、それがすぐに恋愛感情に繋がるわけではない。今のところは
そういった意味ではむしろ別の人物が面白い動きに出ていたね
ルミは男を手玉に取る自分に喜びを感じ、人を好きにさせたいタイプ。そんな彼女は夏彦と相性が悪い。女性に対して鉄壁に近い夏彦は容易にルミになびかない
いわば夏彦はルミを必要としていない。それはルミのウラを強烈に刺激するもの
だからこそ、ルミは逆に夏彦に執着してしまったのだろうね。また、その状況は見方を変えれば、ルミも夏彦に自分のウラを預けてしまった構図とも言える
こうなってくると夏彦は親しい少女達のウラを任されてばかりの人間に思えるけど、一方で夏彦のウラをきちんと知ってその価値を受け止めている少女がいるという構図は良いなぁ
本作を読んでいる最中は何故ひよりが表紙を飾っているのか理解出来なかったのだけど、とあるシーンを読んで納得したよ
嘘のウラを表沙汰にして自分との関係を守った少年を知っている。だからひよりは今ではウラになってしまった彼の表の良さを覚え続けている
彼女が夏彦にどのような感情を抱いているのか。それをとても納得できるひよりの裏側だったね
終盤で生じた問題は殆どの人には小さな問題だけど、ウラを守ろうとする者達にとっては心揺らぐ問題
生徒会が、特に夏彦が中心になって唯を守りきったという点は、夏彦が加わって新たなスタートを切った生徒会がどのような形をしているのか如実に表す展開になったと思えるものだったね -
Posted by ブクログ
ある日、屋上でノーパンの生徒会長を目撃。生徒会長のウラの側面に気づいた主人公は、秘密を守る為、生徒会として働くことに。
ウラを持つヒロインたちに、ウラの無い主人公が良い感じに手助けする、ちょっと懐かしい印象の、コメディよりのラブコメ作品。
話の流れとしては、ヒロインたちの裏の側面を主人公が、いい感じに解決してゆく展開で、それぞれちょっと心あたたまる印象でした。ただまぁ、先生のエピソードは、それでいいのか、って感じで笑ってしまいましたが。
生徒会長がどう抜けているのかなど、気になる部分もありますが、ここらへん含め、今後の展開に期待したいです。 -
Posted by ブクログ
第1巻にてルミが夏彦への想いを露わにした為か今巻はルミとひよりの間で火花飛び交う展開が多く見られたね
ルミは既に夏彦に告げているから全力全開で彼を落としに来ている。対するひよりは彼を愛している自覚があるから不用意に近づいてくるルミを許せない
夏彦の想いを他所に二人は刃を交える間柄となっていくわけだ
さておき、今巻のメインとなるのは普通に体育祭だね
第1巻では実はポンコツな唯をフォローするという要素が前面に出ていたけど、生徒会における唯を守る体制が万全となってきた事でポンコツがバレる危険性は減ったようで
その分、夏彦達は体育祭を楽しめるわけだ
ただ、彼らの場合は生徒会役員として裏方的な役割の方が多かったようだけど
そうなれば夏彦は生徒会の仕事に終止しひよりとの接触ばかりが増える。ルミよりひよりが有利になる
けど、ここでルミが手伝いという形で生徒会の仕事に関わったのは今後を思えば面白い展開
先述したようにルミは夏彦を狙っていて、ひよりはそれを防ごうとしている
それはいつまでも変わらない筈だった夏彦とひよりの関係を揺らがせるには充分過ぎる接近
これでルミが徹頭徹尾自分勝手で可愛げのない人物だったら苛つきしか覚えないかもだけど、乱暴な口調に時折照れが混じる事で彼女の可愛さを強調する形になっているね
それはひよりを焦らせる程のルミの本気が示されている
いわば夏彦は女子から挟まれる立場。この羨ましい状況を彼がどう思っているかといえば、意外と冷静というかむしろ彼女達にエネルギーを与える「恋」というものに感心している様子が見られるのは特徴的。他にも彼氏の為に邁進する龍山を目前にした事も大きいのだろうけど
生徒会に入る前は熱中できるものが無かった彼にとって少女達を大いに変える恋という動力は本当に驚きの代物なんだろうな…
その一方で見えてきてしまったのは彼が抱える歪さか……
終盤でひよりに言及されたように彼の人間性は何処か可怪しい。女子好きを公言するタイプなのに、女子への接し方は紳士然としている。彼女を求めてないわけじゃないのに、自分を求めるルミに溺れない
ひよりの為に自分の人間性を変えてしまった彼はいつの間にか人間的な本能まで失ってしまったのだろうか…?
夏彦の本性を知っても彼の特別になる事を諦めないルミ
夏彦が特別を作れないと知りつつ"特別"な関係を維持するひより
二人の争いが今後どうなっていくのか、そして他の生徒会メンバーが夏彦の本性を知る事は有るのか?続く物語への興味が高まる内容だったね