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わずか30年前までは無名の私立高校だった
奈良県の西大和学園。
いかにして東大・京大合格者数トップレベルの
進学校になったのか?
西大和学園が求める次世代のエリートとは?
「塾いらず」といわれる西大和学園の教育とは?
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名門高校・学習塾などについての書籍を何冊か読んだことがあるのですが、
この本が、ピカイチ!面白いです。
政治家をめざした著者は、落選して生活のために保育園を始めます。
そこで子どもを育てること、教育の大切さを感じ、学校をつくることを
目標にします。市議、県議、国会議員と落選を挟みながら当選して
教育関係の政策に携わりながら、「日本一の高校」を自分でつくることを
決めます。
ここから学校設立の素人集団が、奔走するわけです。
こうして奈良の王寺にできた西大和学園高校が、1期生の夏休み明けに
カリキュラムを変更し、完全な進学校に舵をきります。
やっぱり内外の反発は、ものすごかったみたいですね。だって、そんな
つもりのない生徒・教員が、突然進学校になるのですから。(^_^;)
そこからいろんなドラマがあるのですが、1期生から結果を出してい
くんです。そして中学校ができて、6年間の教育の結果をはっきりと出す
ことにも成功します。もうあとは、すごいの一言でした。
他の進学校の話と違うのは、「スピード感」です。著者は「情熱」と
書かれていましたが他校もそれは、よく仰っています。それよりも
なぁなぁにならない教員・生徒の「団結力」みたいなものがすさまじい。
実際に西大和学園高校の説明会などに参加させていただいて、
この学校は、教育の理想だけでなく「実」がある。ということを
すごく感じます。デメリットもしっかり数字で話してくれるのは
信頼せざろういませんね。
子育てに関して学校教育というのに「?」と思っていたことが、
この学校がすべて答えてくれた感じです。私の考える理想の学校教育
って、ココがやっていたんだ。と感じました。
最後のほうに総合大学の大和大学の話まで行くのですが、
今後の西大和学園の躍進が日本の教育を変革していってくれることを
こころから期待しています。
いい本でした。ありがとうございます。