普段あまり読まないタイプの作品、一気読み。
講談社さんのモニターに応募し、その際に出した感想文と内容を少し変えてアップ。
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大好きな彼女、親友、周りの愛すべき人々。
今しか感じられない気持ち、過ごせない時間。まぶしくてあまずっぱい。
“青春”を表現する上で使い古された形容詞になってし
...続きを読むまうけれど、この小説にはたくさんそういったものが詰まっている。
とてもピュアでひたむきで、弱いからこその強さも持っている、そんな少年少女たちが描かれた青春小説。
微笑ましくていい恋してるなぁって主人公に思わずにやっとさせられつつ、彼と彼の周囲の人々に訪れるいくつかの試練を見守る。
夢を追いかけたり、一途に誰かを想ったり。
彼らは終わりがあるからという理由ではなく、流れる季節の中でまっすぐに現在を生き、時に楽しみ、苦しむ。
不器用なほどにもがきながらもその先に自分にしか見つけられないものがあることに気づく。
そのそばにはいつも友達や恋人がいてくれたことにも。
“これからも続く”毎日。
まだまだ、たくさんの出来事が待っているはず。
すっかり年齢だけは大人になったけれど、何だかエールをもらった気分。
いくつになってもこういった気持ちをすみっこでもいいから持ち続けていたいな。
ちょっぴりくすぐったい読後感が否めないけれど、爽やかで良かった。
大人もたまには“青春”補給しなくちゃ!