子育てを念頭に置いた書。
指示する、答えを教える。から、問いかける。へ。
最初に、どんなことで困っているの?とシンプルに問いかける。
その答えをおうむ返しし、他には?と困りごとをただ聞くだけ。
発言を書き、貼り、残すことで会話がより生産的になる。付箋が良い。
困りごとを聞いた後は理想の状態を聞く
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つまり、困りごとを聞き、そこから理想の状態を作ることで、自分の頭で考えて言葉を紡ぎ出す。それにより、取り組むべき問題を具体的にイメージし、その問題としっかり向き合えるようになる。
子どもとの対話法
1.子どもの困りごとを話題にする。
2.発言をそのまま受け止める。
3.付箋に発言をそのまま書き、貼り、残す。
4.穏やかな気持ちで、言葉が出てくるのを待つ。
5.困りごとを活用して、理想の状態を言葉にする。
相手の立場で考えることは大切。これができるようになると、人間関係がスムーズになる。
対立のジレンマを解消するクラウドという思考ツール。
共通目標の箱1つと要望の箱2つ。行動の箱2つを並べる。この時、行動の箱は対立したものとする。
この箱を埋めた後、要望の箱を両立する方法を考える。
更に行動の箱と要望の箱の斜めの関係に注目する。
何度言っても分からない場合は、ブランチというツールを使い、因果関係を使い、物事のつながりを把握する。
原因の箱と結果の箱を繋げる。
アンビシャスターゲットツリーを使った目標達成のステップ
1.大きな目標を定め、具体的な言葉にする。
2.目標の前に立ちはだかる障害をリストにする。
3.障害を乗り越えた先の中間目標を決める。
4.中間目標を取り組む順番に並べる。
5.中間目標達成の具体的な行動を決める。
これはブレイクダウンしていく考え方である。
コーチングサイクル
1.やって見せ、伝える。
2.質問をしながら、体験させる。
3.グループで練習させる。
4.1人で練習させる。
5.自ら振り返る。
6.フィードバックする。
7.評価させる。
人の成長を阻む要因。
1.できないと思い、挑戦しないこと。
2.失敗を恐れ、行動に移せないこと。
3.成功や失敗の要因を振り返らないこと。
本書は制約理論で有名なゴールドラット氏によるもの。教育のためのTOCと呼ばれる。
子ども達にはもちろん、大人にも有用である。