侍留啓介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
従業員をできるだけ安く働かせて、利益を得るのが会社。そのために「やりがい」などを持ち出して搾取に目を向けさせないようにする。
本書で学べることだが、これは自分でも薄々気づいていた。
タイトルについては、自分は「仕事できなくてもなんか憎めないおじさん、的な人になって会社にしがみつくのもいい」という結論だと受け取った。
でも自分の会社では、早期退職があったんですけど…
結局、答えなんてない、と逆に思わされた。
同じことに関して「危険だ」と言ってみたり「悪く無い」と言っているのがちょっと印象悪い。
でもそれは正しくて、100点の答えがないということで、じゃあ結局好きにすればいいんじゃない、、? -
Posted by ブクログ
資本主義社会においては、企業は利潤追求のためにできるだけ低賃金で労働者を働かせようとするので、従業員は仕事を通じて自己実現はできない。なので、従業員として生きていくのであれば、人柄などを武器に頑張らないけどクビにもならない働き方を目指せ、といった趣旨が書かれている。
そういう生き方もあるとは思いつつも、「従業員である以上、自己実現は出来ない」という主張は、やや決めつけ過ぎている印象も持った。確かに、企業はできるだけ安く働かせようとするので、思い通りに給料が上がっていく職場は稀だろうが、給料と幸福感との正の相関関係は一定以上で頭打ちになり、むしろ仕事への興味や共感が幸福感に寄与する割合が高まっ