大治朋子のレビュー一覧

  • 人を動かすナラティブ
    SNSをチェックすると、パレスチナ市民の置かれた悲惨な状況を報じる動画や証言と同時にイスラエル首相の顔や、世界中の大規模な停戦を求めるデモ映像がリアルタイムで流れてくる。近年は世界各地で異常気象や紛争が絶える事なく緊張状態が続いて(個人的な事情もあり)心身共にキツかったけれど、このタイミングで本書と...続きを読む
  • 人を動かすナラティブ
    ナラティブが良くも悪くも大きく世論を動かす可能性があることがわかった。悪いナラティブに「感染」して人々が実際に誤った道へ進んでしまう様子は恐ろしいけど、そうならないためにどうすればよいか?というと、やはり多様なナラティブを語り/聞き続けるしかないだろうと思った。
  • 歪んだ正義
    タイトル的に過激化する者に対して否定的見解が述べられるのだろうと思っていたが、徹頭徹尾中立的な視点で分析されていて内容がスーっと入ってきた。研究者としての姿勢に感銘もうけた。
    心理学、人類学などの観点を織り混ぜて述べられているので学びも多い。
    テロに限らず、身近にあるうつになるメカニズムが理解できた...続きを読む
  • 歪んだ正義
    タイトル的に過激化する者に対して否定的見解が述べられるのだろうと思っていたが、徹頭徹尾中立的な視点で分析されていて内容がスーっと入ってきた。研究者としての姿勢に感銘もうけた。
    心理学、人類学などの観点を織り混ぜて述べられているので学びも多い。
    テロに限らず、身近にあるうつになるメカニズムが理解できた...続きを読む
  • 歪んだ正義
    本書は「なぜテロリストが誕生するか?」ということをジャーナリストである著者が研究し、記した本である。

    著者はテロを研究する以前は、
      もし自分が将来テロを起こす可能性があるか?
    という問いには
      自分は100パーセント無い
    と答えることができると思っていたそうであるが、テロリストを研究するにつ...続きを読む
  • 歪んだ正義
    本書は「なぜテロリストが誕生するか?」ということをジャーナリストである著者が研究し、記した本である。

    著者はテロを研究する以前は、
      もし自分が将来テロを起こす可能性があるか?
    という問いには
      自分は100パーセント無い
    と答えることができると思っていたそうであるが、テロリストを研究するにつ...続きを読む
  • 歪んだ正義
     今年読んだなかでもっとも印象的で刺激的。

    イスラム過激派の研究を通して「いかに普通の人が過激化していくのか」を解き明かしていく。
    これは遠い異国の硝煙にまみれた戦場の話ではない。「一般人」を自認する我々全てが過激化する可能性を秘めている。

     アメリカの大統領選からジェンダー間の軋轢、果ては「お...続きを読む
  • 歪んだ正義
     今年読んだなかでもっとも印象的で刺激的。

    イスラム過激派の研究を通して「いかに普通の人が過激化していくのか」を解き明かしていく。
    これは遠い異国の硝煙にまみれた戦場の話ではない。「一般人」を自認する我々全てが過激化する可能性を秘めている。

     アメリカの大統領選からジェンダー間の軋轢、果ては「お...続きを読む
  • 歪んだ正義
    色々と思い当たる節が多かった。
    社会心理学ってこういうことか…
    「アカデミ・ジャーナリズム」すごいなあと思った
  • 歪んだ正義
    色々と思い当たる節が多かった。
    社会心理学ってこういうことか…
    「アカデミ・ジャーナリズム」すごいなあと思った
  • 勝てないアメリカ 「対テロ戦争」の日常
    2001年のニューヨークでの大規模テロを受けてアメリカはアフガニスタン、そしてイランへと派兵し戦争を継続してきました。軍事力の質・量では圧倒的な米軍が大きな犠牲を払っても勝利を得られない現実を様々な角度から報告する1冊です。4部構成となっており、1章は帰還兵が直面するTBI(外傷性脳損傷)と呼ばれる...続きを読む
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地
    【アメリカのジャーナリストの少なからずが、「自分の信じる道を好きなように進みたい」と願うのに対し、日本人記者の私自身はもっと安全で、計算された旅を好んではいないか】(文中より引用)

    リーマン・ショックに伴う不景気、そしてインターネット・メディアの台頭といった荒波をかぶりにかぶった米新聞業界。急速に...続きを読む
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地
    日本とアメリカでは、制度や文化の違いはあるが、ためになることが多かった。「ニュース産業は新たに登場した情報系産業に市場を奪われている。だが、ニュースは人々の生活により大切な、行き渡った存在になる。そのことは結果的にジャーナリズムの未来を救う要素の一つとなるだろう。」
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地
    インターネットの時代、既存メディアはどのような道に進むのか、良質なニュースや報道をいかに収益を挙げつつ維持していくのか、アメリカの新聞メディアを取材した重厚なルポタージュ。自分はメディアの人間ではないが、今後メディアはどうあるべきかという問題意識の持ち方や、ウェブの活用と可能性がニュースメディアには...続きを読む
  • 勝てないアメリカ 「対テロ戦争」の日常
    著者が毎日新聞のワシントン特派員であった時に、
    ①負傷兵へのインタヴューを通じて外傷性損傷という見えない傷
    ②従軍取材でみた基地の日常を通じてメディアがうまく米政府に利用されているか?のレポート
    ③従軍取材時に即席爆破装置による被爆体験と「持てる者」と「持たざる者」の間で繰り広げられる泥沼化する非対...続きを読む
  • 人を動かすナラティブ
    人間が唯一理解できる形式がナラティブであり、それは人を操る道具にもなるというのはよく言われます。

    ナラティブを理解をするのは脳で有り、5章の脳神経科学とナラティブの関係はかなり面白かったです。まだまだプリミティブな印象ながら興味深い発見はこれからも続くと思われます。ただ、そういった発見もダークな方...続きを読む
  • 人を動かすナラティブ
    嘘か本当かわからない情報にあふれ、様々な問題が複雑に絡まり合い、寄りかかれる先が少なくなってしまったこの時代に、ナラティブが自分たちの周りに溢れていて、良くも悪くも大きな影響を与え得るということを、様々な事例を通して分かりやすく教えてくれる。

    ナラティブについて認識してこの世界を見ること、知らずに...続きを読む
  • 人を動かすナラティブ
    アメリカがTiktokに神経を尖らせる意味が少しわかった気がした。。。
    多面的にナラティブを捉えているものの、筆者がジャーナリストということもあり、メディアリテラシー視点での学びが一番大きいように思われた。
  • 人を動かすナラティブ
    AIを使ってダーゲットを絞り込み、ばら撒きたい思想をSNSで拡散させるためのプロ集団いるという事実に驚く。
    インターネットとの距離の取り方の参考になるため、義務教育で読ませたほうがいい。
  • 人を動かすナラティブ
    よかった。ナラティブとは 語る行為と、語られたもの 、つまり語りと、物語の、両方の意味を含む。
    単純に我々はいろんなストーリーからイメージを 抱き、ある時は 共感し、ある時は 反発する。
    しかし 、例えば PTSD を抱える人にとってナラティブを考えると、自分の中の収まりがつかない 記憶の数々を整理...続きを読む