大治朋子のレビュー一覧

  • 人を動かすナラティブ

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    嘘か本当かわからない情報にあふれ、様々な問題が複雑に絡まり合い、寄りかかれる先が少なくなってしまったこの時代に、ナラティブが自分たちの周りに溢れていて、良くも悪くも大きな影響を与え得るということを、様々な事例を通して分かりやすく教えてくれる。

    ナラティブについて認識してこの世界を見ること、知らずにこの世界を見るのではまるで違う。
    この世界の"なんでだろう?"を理解する糸口でもあり、情報兵器にもなり得るもの。
    過激派テロ、米大統領選、性被害、旧統一協会、ナチス...
    様々な事例をナラティブを軸に考えていくと、ものすごく理解が深まった。同時に、危険な思想に向かっていってしまう

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    2024年04月24日
  • 人を動かすナラティブ

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    アメリカがTiktokに神経を尖らせる意味が少しわかった気がした。。。
    多面的にナラティブを捉えているものの、筆者がジャーナリストということもあり、メディアリテラシー視点での学びが一番大きいように思われた。

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    2024年03月18日
  • 人を動かすナラティブ

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    AIを使ってダーゲットを絞り込み、ばら撒きたい思想をSNSで拡散させるためのプロ集団いるという事実に驚く。
    インターネットとの距離の取り方の参考になるため、義務教育で読ませたほうがいい。

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    2024年02月18日
  • 人を動かすナラティブ

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    よかった。ナラティブとは 語る行為と、語られたもの 、つまり語りと、物語の、両方の意味を含む。
    単純に我々はいろんなストーリーからイメージを 抱き、ある時は 共感し、ある時は 反発する。
    しかし 、例えば PTSD を抱える人にとってナラティブを考えると、自分の中の収まりがつかない 記憶の数々を整理し、 意味づけをし、 再構築し、 セルフ・ナラティブを形成する。
    そうすることでその人のアイデンティティが再構築され、人生に意味を見出しやすくなるといった効用があるのだ。

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    2023年10月16日
  • 人を動かすナラティブ

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    ナラティブについて、色々な角度から述べられた書。それぞれについて、様々なソースから情報を得て書かれている。ナラティブの使い方?共感の仕方?について、恐ろしさを感じた。

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    2023年08月14日
  • 歪んだ正義

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    「普通の人」がなぜ過激化してしまうことがあるのかを、イスラム国、パレスチナ問題、それに日本で起きた障害者施設での殺傷事件、秋葉原での通り魔事件などを取り上げ、ローンウルフ型と言われるテロ行為を防ぐ方法を模索している。

    読んでいて非常に気が重たくなる本であるが、重大事件の裏にも「防げたかも知れないタイミング」があったようで、個人レベルであれば周囲の人が手を差しのべることによる解決策が提示されているのが救いだ。

    しかし国家同士となると難しい。読んでいて昔のアニメ「伝説巨神イデオン」を思い出した。異なる民族が誤解を重ねて戦いが泥沼化し、相互に愛し合う個人が存在し目的も望みもお互い似通っているにも

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    2022年01月30日
  • 歪んだ正義

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    テロリズム寄りの取材経験から、「普通の人」が過激化する過程を考えている本。私はYouTuberなどの過激な言動を考えながら読んだが、この本はトルコやISなどの外国の内容を批判的に盛り込み、良くまとまっている。

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    2021年08月30日
  • 歪んだ正義

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    ネタバレ

    愛着共同体の話はしんどいなあ。帰属集団は必要だけど、そう簡単にはいかないよね。とはいえ、危険分子をAIが見つけてそこに来年になったら会いに行くねとお好みの属性の魅力的な異性(性的志向によるか)の当局のアバターがご連絡して、思いとどまらせる未来というのもなんかいやだ。

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    2021年07月18日
  • 勝てないアメリカ 「対テロ戦争」の日常

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    MRAPや軍病院などゲーツさんの自伝で見た懐かしい単語が出てきた。現場でのあるいは帰国してからの米兵の苦しみが生々しい。外傷性脳挫傷TBIは初めて知った。実際に対テロ戦争の現場を取材してIED攻撃を体験しており、その話も面白い。

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    2016年12月25日
  • 勝てないアメリカ 「対テロ戦争」の日常

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    時間切れ タイムリーだった ISとのこれまでのこと少しわかります アメリカに巻き込まれるのはごめんです

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    2015年01月28日
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地

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    アメリカメディアに関するレポート。主にジャーナリズムについて書かれているが、ビジネスモデルを考えるために読んだ。
    ・紙は衰退しているが、ネットではニュース需要は高まってる
    ・質の高いニュースはお金を払ってもいい
    ・メーター制は課金の手段の一つ
    ・ローカルに特化は有効
    ・広告依存は危険(Webプラットフォームが利益を取る)
    ・アメリカではNPO化が進んでいる
    ・ローカル新聞は記事の共有化を進めている
    ・提供手法が変わってもニュースはなくならない
    ・収益の多様化が必要
    ・ニュースサイトのデータバンク化は有効

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    2014年06月26日
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地

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    2008年金融危機以降,広告が激減して経営が厳しいアメリカの新聞業界。若者の新聞離れも進むなか,ジャーナリズムを守りつつ生き残りを図るにはどうするか。その取り組みを丹念に取材。
    市民の感覚や寄付文化の有無,地方紙の役割など,業界を取り巻く環境は日米で大きく異なるが,アメリカの模索は来るべき日本の新聞改革にも参考になる点が少なくない。今ある新聞が突然軒並みなくなる,なんてことはまずなくて,穏やかに入れ替わりつつ,必要に迫られて徐々に変わっていくのだろう。

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    2013年12月21日
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地

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    アメリカの紙メディアの苦闘がよくわかる
    ただ、宅配制度がある日本とは
    状況はかなり違うが…
    「メディア」と大層な題だが
    放送に触れられていないのは不備ですよ
    4.1点

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    2013年12月18日
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地

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    マスメディアに身を置く筆者が、アメリカのメディア媒体担当者へのインタビューを通じて、ニュース・メディアで起きている事象や今後の方向性についてまとめられた書籍。

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    2013年11月21日
  • アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地

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    読みどころは、4章と5章。
     データ集積・データバンク化。
     生活の質の向上。
     調査報道のしたたかな継続。

     とはいえ、記者クラブ制度や広告タブー、そういったものを抱えた、日本の大新聞に所属する筆者。
     アメリカでは、ジャーナリズムの木はたえてなくならない、と言われても。
     きちんと、毎日新聞について、「批判的な目で」「情報を咀嚼し解釈する」ということができていないとね。

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    2013年09月27日
  • 勝てないアメリカ 「対テロ戦争」の日常

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    米軍はあれだけベトナム戦争で苦労したのに2007年になる直前まで不正規戦、戦闘員と非戦闘員との区別がつかないような戦いを行うマニュアルもなかったそうだ。しかし、地元の役に立ち、住民の支持を受けながら戦いを終わらせると言うが、頼んでもないのにテロ撲滅という題目でやってきて戦争を始めて勝つことなど、どう考えてもできそうにないものだが。

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    2012年12月13日
  • 勝てないアメリカ 「対テロ戦争」の日常

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    長いと感じましたが、これぞジャーナリストのカガミと思わせてくれる。しっかりた視点があり、ひとりよがりも無く、正確なレポート。独断もなく、分析力もあり、的確にアメリカの現在を呼んでいると思う。
    対テロ戦争がどのようなものであるかよくわかった。

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    2012年10月05日
  • 「イスラエル人」の世界観

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    この問題、本当に、わからない。なんなのか。
    この問題に対して、なんらかの決断を下さなければならない立場にないことを有難く思うくらい、訳がわからないと感じる。

    著者、毎日新聞編集委員にしてはまともな書きっぷりだと思ってたが、結局のところイスラエルは酷い、と言う立場だと思う。

    ユダヤ人は被害者であったかもしれないが、今は逆の立場で加害者になっている。それでいいのかと。
    最終章、お互いの被害者が、被害意識を超えてお互いを理解することが大事だみたいな、確かに個人ではそれでいいんだろうが的なアホくさいことを書いている。

    イスラエルは業の国だ。

    ユダヤ教からキリスト教、それにたつ西欧文明の業を押し

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    2025年11月14日
  • 「イスラエル人」の世界観

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    もう少し学術的な本だと思っていた。
    やや古いけど、現地に滞在した著者の経験に基づくルポが大部分を占めるから、知らなかったことは多かったけど。

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    2025年11月08日
  • 人を動かすナラティブ

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    SNSなどで世論が醸成されたり誘導されたりするのは強烈なナラティブが中心にある。
    この現象は今とても重要であるが、AIが発展したあとにもナラティブの役割は存在するのだろうか?
    AIはナラティブを創造する?
    栗山監督、伊藤しおりさん、山上容疑者、ケンブリッジ・アナリティカなど実例が多く読みやすい。

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    2025年11月01日