高木芳紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本のタイトル通り、文房具にまつわるエッセイ。
一つのテーマにつき2~3ページでまとまっているので隙間時間で一話ずつ読み進められた。
良くも悪くも、軽く読める。文房具に関する歴史から最近の流行りまで様々な話題がありよかったが、もっと深い知識を求めて読んだ人には物足りないと思う。
ページの紙質も好きだし、少し生成りっぽい紙に、黒(濃紺?)とオレンジの2色刷りという色使いも絶妙で、見ているだけで幸せな気分になれる本だった。
何となく印象に残っているのはNo.66「製本の種類」、No.73「昔の名残」。
No.81「文房具コレクターとセラピー」の章で引用されている「デザインのひきだし」の編集長、津田淳子さんの言葉「買い物はセラピー。しばらくして要らなくなったらあげればいい。」にはそうそう!と共感。
使わないのにシールやメモ帳をつい買ってしまうけど、自分の手元にあることですごく満たされるんですよね…使わないけど…。
No.94「有隣堂しか知らない世界」も、あの番組の人気は知っていたけれど、こんなところでも取り上げられるほどなんだという驚きと、自分も知っている番組が話題にあがっているのが何となく嬉しく、心に残っている。 -
Posted by ブクログ
エビカツ読書会主催者のお一人・高木さんからいただいた一冊。とても読みやすく、おじさん間近の身としても、親近感を持って読めました。その内容は「7人のソーシャルおじさんの成功物語」、なんて言うと大仰ですが、自然体で決して飾らない、身近な「おじさんたち」の等身大の言葉が綴られています。
「ソーシャルメディアを使うときに心掛けているのは”素の自分を出す”こと」
おじさんたちが扱っているソーシャルメディア(SNS)は「facebook」「Twitter」「Linkedin」「Google+」「blog」「微博」「メルマガ」等々と非常に多岐にわたりますが、共通しているのは「とりあえずやってみよう」との進取性と、おじさんならではの経験に裏打ちされた「丁寧なコミュニケーション」の積み重ね。
「ひとつの質問に誠意をもって丁寧に答え続けるうちに、確実な信頼が積み重なっていった」
この辺り、1号・徳本さんの「居酒屋でのコミュニケーション(ノミュニケーション)」のようなものとの例えが、言い得て妙と感じました。その「世代間のノミュニケーション」は、最近ではすっかり下火なんて話も聞きますが、形態が変化しているだけで「世代を超えたコミュニケーション」の必要性は変わっておらず、むしろ、昨今での若者世代の社会に対する不安の高まりようもあって、社会で数十年の経験を持つ「おじさん」の叡智が、よりいっそうに求められているのではないか、とも感じます。
「徳本氏の人生経験やノウハウが若者たちには価値のある情報だと分かった」
そんなおじさんの叡智を「ギブ」するツールの一つとしてSNSを位置づけているのが、とてもわかりやすく。一昔前であればそれこそ「居酒屋」でよく見かけた風景なのではないかと、、異なっているとすれば、人と人とのつながりが醸成されていく速度感や距離感、知り合う範囲の差、でしょうか。
「リアルで会うことと、ウェブ上での付き合いを両立させることが、
新しい世代の人間関係となると気づいた」
また、徳本さんの仰っている「ギブ&ギブ」との精神は、日本人が苦手と言われている奉仕活動(ボランティア)の新しい形の一つではないかとも思います。ただ、SNS上だけでその関係を終わらせてしまうのは、あまりにもったいない。あくまでもSNSはリアルでのつながり、「絆」を補完していくための手段であって、ネットとリアルを融合させてこそ、その醍醐味を実感できるのだと思います。
「共感した相手とは仕事がしやすい」
SNSあくまで自分のメディアであって、マネタイズとの直結はあまり意識されていない、そんな「素の自分」の想いがあるからこそ、共感も生まれやすく、結果として「仕事」になっても上手く回っていくのではないでしょうか。
後輩というには年が離れていて、自分の子供たちよりはちょっと年上だけど、そんな息子・娘たちに近い世代に、「教えたがり」のおじさんであれば、これほどに「楽しくなるツール」もないのかな、なんて。
「ソーシャルとマスの良いところを見つけ、情報の正確さを即断できるようになった」
そうそう、SNSに時間を割くようになって、読書量が相対的に減っているとのお話ですが、読書に「情報収集」としての機能を求めていたのであれば、むしろ良い傾向なのかとも思います。「情報資源」の機能は何も「書籍」だけに求められるコトではありませんから、「情報リテラシー」としてみると真っ当な方向性だと、思います。