香取照幸のレビュー一覧

  • 民主主義のための社会保障
    前著「教養のための社会保障」と被るところもあるけれど、社会保障の大切さ、その課題が分かりやすく書かれていて、もっと社会保障に関心を持たなくては(個人的なミクロ視点だけでなくマクロから)と思わされます。
    日本か、こういう本がたくさん出て、たくさん買われる国であってほしいなと思います。
  • 教養としての社会保障
    コロナ前(2017年)の本で、社会情勢はまた少し変わっている(悪化している)と思うけれど、日本の社会保障制度について網羅的に理解するには最適の一冊だと思った。さすがその道のプロが描いただけあって、意見の偏りが少ないと感じた。
    難しい内容の割に読みやすい。
  • 教養としての社会保障
    社会保障って希望だと思った
    北欧に学ぶところ
    失業しても救済され続けるのではなく
    学校卒業後の学びの機会を提供することで
    時代に合わなくなった産業から次の産業の担い手となり続けられる
    生産性のある時間を長く持てる
    各人の能力に合った働き方を続けられるというのはいいな
  • 教養としての社会保障
    これはいい本だった。巻末に後輩のためのメッセージもあるし。全くもって仰るとおり。社会保障の本当の改革が一刻もはやくできますように。
  • 民主主義のための社会保障
    日本というブランドを信じていたのですが、海外から見れば既に後進的な国である、というがハッキリ分かりました。
    もらえる年金がいくらか、も大事ですが広い視野で制度や問題全体を見ないといけないと思いました。
  • 教養としての社会保障
    本の内容は正にタイトル通りと言える。
    社会保障というと少子高齢化社会の日本ではどうしても感情的な議論が先に出てしまう。
    この本は今一度社会保障に対する知識や現状の日本の財務状況などを学ぶ良いきっかけになった。
    内容も非常に分かり易い。
  • 高齢者福祉論―介護保険制度の理念・意義・課題
    大部だが平易でしかも政策の論理を余すところなく説明している。特に家族介護に金銭給付するかどうかの論点が大変面白かった。
  • 教養としての社会保障
    初心者にもわかりやすくまとめられていて勉強になった。
    社会保険料は高いと思っていたけど、そうではないな、と感じるようになった。
  • 教養としての社会保障
    とても読みやすく社会保障の全体像を知るには最適ではないだろうか。
    老後2,000万円が物議を呼んだことで漠然とした不安が拡がっているが、筆者も述べている通り年金破綻は国家破綻であるから根拠なき心配は不健全だろう。
    世界でも例を見ない皆保険、皆年金。戦後の格差が少ない時期に、非正規がほとんどいない終身...続きを読む
  • 民主主義のための社会保障
    前作が印象的だったので読んでみた。社会保障の目的が富裕層から貧困層への所得移転である救貧でなく、社会を安定させる中間層の貧困化を防ぐことというのは目からウロコだった。

    最近、良く話題になる再配分などを深く考えるヒントになると思う。
  • 民主主義のための社会保障
    前半は前著の焼き直し?のような印象もあったが、後半の経済の関係の分析、世界からみた日本の至らなさのくだりは、まさにその通りと感じたし、自らも大いに反省するところがあった。もはや取り組むべき方向は決まっているようにも思わされるが、実現にはたくさんの合意、調整をしていかなければならない。
  • 教養としての社会保障
    素晴らしい良書。苦手な社会保障分野の景色を極めて分かりやすい文章で綴ってありました。社会保障の基本的な分類や考え方、課題、処方箋。社会保障は単に「負担と給付」の問題ではなく、「国の骨格」となる財政問題、経済問題というマクロであるとともに、一人一人の生活にかかわるミクロな問題。そして、そこから見える風...続きを読む
  • 教養としての社会保障
    題名の通り専門的すぎず教養として知っておくべき内容を分かりやすく説明している。
    公教育でここくらいまで踏み込んで学べたらいいのに。
    「現金給付よりも現物給付に重点をおく」はこのコロナ禍で本当に考えるべき。
    一律現金給付をして一体どのくらい市場にまわったんだか…
  • 教養としての社会保障
    日本人は、老若男女全員これを読むべし。日本の将来を考えてみる良いきっかけになる本。
    個人的2020年上半期No.1の本。
  • 教養としての社会保障
    オーディオブックにて聴了。ものすごく勉強になった!本も購入を検討。

    日本の皆保険制度が世界的にも珍しく、よく出来た仕組みだったとは。

    一方で、リタイア後の層に手厚く、現役世代に優しくないという日本の社会保障の設計自体は、もはや時代に即していない。こういった制度も現実に合わせて刷新されていくべきだ...続きを読む
  • 教養としての社会保障
    人間は助けてあって生きていく。その思想を形にした画期的なシステムが社会保障

    ●本の概要・感想
     多くの社会人が給与明細の控除額を嘆く。その控除額が社会保障を支えているのである。徴収分を嘆くのはミクロの視点であり、その意義を理解するにはマクロの仕組みを知らなければならない。社会保障の制度は一人ひとり...続きを読む
  • 教養としての社会保障
    社会保障の理念、社会保障制度と経済成長との関連性の説明がわかりやすい言葉で丁寧に説明されており、とてもわかりやすかった。
  • 教養としての社会保障
    厚生省の統計問題がわちゃわちゃ言われている今この時期(2019年頭)に自信を持って言う事は出来ないけれども、官僚としての長い実務経験のある著者が、良質なデータを数多く提示した上で、日本の社会保障の現状についてイデオロギーを交えずに歴史背景や他国との比較の上で冷静に分析している。
    「教養としての」とい...続きを読む
  • 教養としての社会保障
    社会保障のバイブルと言っても過言ではない基本書。制度のできた背景から始まり、マクロでの課題、ミクロの課題、改革の方向性、未来への提言と、それぞれのパートで豊富な資料、統計を元に丁寧に説明されている。制度が複雑に入り組んでいるので、とっかかりが難しいが、もう現状維持では立ち行かない、改革待った無しとい...続きを読む
  • 教養としての社会保障
    元 省の官僚である著者が書いた本で、社会保障の全体像を掴むには非常にわかりやすいものだった。
    多くの人は自分と関わりのあるミクロの社会保障だけをみて喜んだり文句を言ったりするが、マクロ的にとらえることで本当に日本にとってどうすることが良いのか見えてくる。
    今の日本の社会保証制度がどういう成り立ちで作...続きを読む