香取照幸のレビュー一覧

  • 民主主義のための社会保障

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    元厚労省局長による社会保障論。
    現在の社会保障のメリットや問題点などが分かりやすくまとまっており、私のように社会保障を実務とする人に強くお薦め出来る一冊です。

    昨今、我が国の社会保障には、ミクロ的な観点から様々な批判の声もありますが、トータルで見ると日本の制度って本当に良く出来ていると思います。
    民主主義を守るために社会保障が果たせる役割は何か、というのが本書の大きなテーマです。

    本書では、前作の「教養としての社会保障」のおさらいとなる社会保障の基礎から、経済・財政にまで話は及びます。
    「社会保障は、単なる高額所得者から低所得者への所得移転(救貧)ではなく、安定的な中間層を維持・形成するた

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    2025年05月16日
  • 社会保障論Ⅰ[基礎編]

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    全大学生はこれを読むべし!包括的かつ経験に裏打ちされた講義!さまざまな論点で異なる意見を持つにせよ、どんな論点があるかをまずは網羅的に知るべきで、類書にない迫力。

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    2025年01月04日
  • 教養としての社会保障

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    338P

    香取照幸(カトリ テルユキ)
    元厚労省年金局長。1956(昭和31)年、東京都出身。東京大学法学部卒業。1980年厚生省(現厚生労働省)入省。1982年在フランスOECD(経済協力開発機構)事務局研究員、1990年埼玉県生活福祉部老人福祉課長、1996年厚生省高齢者介護対策本部事務局次長。2001年内閣官房内閣参事官(総理大臣官邸)、2002年厚生労働省老健局振興課長、2005年厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長。2008年内閣官房社会保障国民会議事務局参事官、同安心社会実現会議事務局参事官、2010年厚生労働省政策統括官(社会保障担当)、内閣官房内閣審議官(社会保

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    2024年09月09日
  • 民主主義のための社会保障

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    前著「教養のための社会保障」と被るところもあるけれど、社会保障の大切さ、その課題が分かりやすく書かれていて、もっと社会保障に関心を持たなくては(個人的なミクロ視点だけでなくマクロから)と思わされます。
    日本か、こういう本がたくさん出て、たくさん買われる国であってほしいなと思います。

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    2023年07月23日
  • 教養としての社会保障

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    コロナ前(2017年)の本で、社会情勢はまた少し変わっている(悪化している)と思うけれど、日本の社会保障制度について網羅的に理解するには最適の一冊だと思った。さすがその道のプロが描いただけあって、意見の偏りが少ないと感じた。
    難しい内容の割に読みやすい。

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    2023年07月13日
  • 教養としての社会保障

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    社会保障って希望だと思った
    北欧に学ぶところ
    失業しても救済され続けるのではなく
    学校卒業後の学びの機会を提供することで
    時代に合わなくなった産業から次の産業の担い手となり続けられる
    生産性のある時間を長く持てる
    各人の能力に合った働き方を続けられるというのはいいな

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    2023年05月10日
  • 教養としての社会保障

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    これはいい本だった。巻末に後輩のためのメッセージもあるし。全くもって仰るとおり。社会保障の本当の改革が一刻もはやくできますように。

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    2023年04月02日
  • 民主主義のための社会保障

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    日本というブランドを信じていたのですが、海外から見れば既に後進的な国である、というがハッキリ分かりました。
    もらえる年金がいくらか、も大事ですが広い視野で制度や問題全体を見ないといけないと思いました。

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    2023年03月03日
  • 教養としての社会保障

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    本の内容は正にタイトル通りと言える。
    社会保障というと少子高齢化社会の日本ではどうしても感情的な議論が先に出てしまう。
    この本は今一度社会保障に対する知識や現状の日本の財務状況などを学ぶ良いきっかけになった。
    内容も非常に分かり易い。

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    2023年02月23日
  • 高齢者福祉論―介護保険制度の理念・意義・課題

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    大部だが平易でしかも政策の論理を余すところなく説明している。特に家族介護に金銭給付するかどうかの論点が大変面白かった。

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    2023年02月07日
  • 教養としての社会保障

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    初心者にもわかりやすくまとめられていて勉強になった。
    社会保険料は高いと思っていたけど、そうではないな、と感じるようになった。

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    2023年01月27日
  • 教養としての社会保障

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    とても読みやすく社会保障の全体像を知るには最適ではないだろうか。
    老後2,000万円が物議を呼んだことで漠然とした不安が拡がっているが、筆者も述べている通り年金破綻は国家破綻であるから根拠なき心配は不健全だろう。
    世界でも例を見ない皆保険、皆年金。戦後の格差が少ない時期に、非正規がほとんどいない終身雇用ができた絶妙なタイミングだったから成し得たことであったようだ。

    ただ現在は大きく構造が変わり、今日の財政規模で社会保障全体は維持できるのか、どのような取り組みが求められるのかを視点に読んでみた。

    社会保障の基本的役割は、
    自助を共同化
    所得再分配
    負担だけでなく大きな成長産業の一面がある。

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    2022年10月02日
  • 民主主義のための社会保障

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    前作が印象的だったので読んでみた。社会保障の目的が富裕層から貧困層への所得移転である救貧でなく、社会を安定させる中間層の貧困化を防ぐことというのは目からウロコだった。

    最近、良く話題になる再配分などを深く考えるヒントになると思う。

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    2022年01月16日
  • 民主主義のための社会保障

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    前半は前著の焼き直し?のような印象もあったが、後半の経済の関係の分析、世界からみた日本の至らなさのくだりは、まさにその通りと感じたし、自らも大いに反省するところがあった。もはや取り組むべき方向は決まっているようにも思わされるが、実現にはたくさんの合意、調整をしていかなければならない。

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    2022年01月10日
  • 教養としての社会保障

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    素晴らしい良書。苦手な社会保障分野の景色を極めて分かりやすい文章で綴ってありました。社会保障の基本的な分類や考え方、課題、処方箋。社会保障は単に「負担と給付」の問題ではなく、「国の骨格」となる財政問題、経済問題というマクロであるとともに、一人一人の生活にかかわるミクロな問題。そして、そこから見える風景が大きく異なることから生じる合意形成の難しさ。「犯人捜し」しかせず、改革を阻む者の存在。改革の手がかりも、きれいに整理してあります。もっともっと多くの国民が本書の内容を知って確認してほしいと思いました。

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    2021年07月19日
  • 教養としての社会保障

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    題名の通り専門的すぎず教養として知っておくべき内容を分かりやすく説明している。
    公教育でここくらいまで踏み込んで学べたらいいのに。
    「現金給付よりも現物給付に重点をおく」はこのコロナ禍で本当に考えるべき。
    一律現金給付をして一体どのくらい市場にまわったんだか…

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    2021年02月14日
  • 教養としての社会保障

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    日本人は、老若男女全員これを読むべし。日本の将来を考えてみる良いきっかけになる本。
    個人的2020年上半期No.1の本。

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    2020年06月01日
  • 教養としての社会保障

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    オーディオブックにて聴了。ものすごく勉強になった!本も購入を検討。

    日本の皆保険制度が世界的にも珍しく、よく出来た仕組みだったとは。

    一方で、リタイア後の層に手厚く、現役世代に優しくないという日本の社会保障の設計自体は、もはや時代に即していない。こういった制度も現実に合わせて刷新されていくべきだと思う。
    マクロ経済スライドはまさに現実に合わせて保障を見直す、年金制度持続のための仕組みなのに、「年金が減る!」と騒がれて叩かれていたような…?

    思想の一貫性なくその時々で政策を批判し煽り立て、有権者側に無知や無関心が植え付ける(政治は誰がやってもダメなもの、変わらないと諦観の念を抱かせる)マス

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    2020年05月30日
  • 教養としての社会保障

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    人間は助けてあって生きていく。その思想を形にした画期的なシステムが社会保障

    ●本の概要・感想
     多くの社会人が給与明細の控除額を嘆く。その控除額が社会保障を支えているのである。徴収分を嘆くのはミクロの視点であり、その意義を理解するにはマクロの仕組みを知らなければならない。社会保障の制度は一人ひとりが安心して暮らせるために作られた合理的なシステムだ。これを守り、生かし、いかに日本を発展させてゆくか。きちんと社会保障を学べば、給与明細や税徴収の見え方が変わるに違いない。社会保障は生きる価値の無い人などいないとする。人は時に助け合い、支えあわなければならないとしている。その制度を皆で選んでいる。そ

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    2020年02月01日
  • 教養としての社会保障

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    社会保障の理念、社会保障制度と経済成長との関連性の説明がわかりやすい言葉で丁寧に説明されており、とてもわかりやすかった。

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    2019年03月30日