ロバート・J・シラーのレビュー一覧

  • 不道徳な見えざる手

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    やたらと経済における「物語」「レトリック」の釣りがでてくるのはオモチロイ。こっからナラティブ経済につながるのか

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    2023年03月04日
  • 不道徳な見えざる手

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    サッチャー、レーガン以降、世界で広まった「新自由主義」の間違いを指摘し、さらにいえばアダム・スミスの「国富論」における「見えざる手」を否定する。そんな大きなパラダイムチェンジを起こす。それが本書の目論見であろう。

    著者たちは、規制なき、自由な社会がいかに「釣り師」(情報を操作したりして、人々に誤った判断をさせる人または組織)にとって楽園になっているか具体例をあげて説明する。そして、そういった「釣り」がときどき起こる例外的な事象ではなく、あらかじめこの世界に組み込まれているシステムの一部なのだと喝破する。

    社会心理学者のチャルディーニは『影響力の武器』においてセールスマンや広告主たちがどのよ

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    2017年06月17日
  • 不道徳な見えざる手

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    ネタバレ

     帯の『ノーベル賞受賞者による衝撃作!』に大分釣られました笑。
     私はそこまでの衝撃は感じませんでしたが笑、非常に”大人な”、バランスの取れた経済エッセーであると思います。ただ、全体的にはロジカルというわけでなく、事例集・論説集の雰囲気です。

     本作は、(時に詐欺的ですらある)釣りという行為(合法的な引っ掛け!?)を切り口に、人が必ずしも合理的な選択・自己の厚生の最大化をもたらす選択をするわけではないという点にフォーカスし、警鐘を鳴らします。
    ポテチは体に悪いとわかっているのに食べてしまう、広告側も消費者のニーズの有無ではなく欲求を喚起し購買をそそのかす等々。自由主義の下では、合法であるもの

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    2021年04月23日
  • 不道徳な見えざる手

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    自由市場が最大の経済的利益をもたらす原則を見直すべきだということをノーベル経済学賞受賞者であるジョージ・アカロフ氏とロバート・シラー氏が警鐘を鳴らした書。標準的な経済原理の一般均衡と同様に自由市場には粉飾と詐欺が発生する「つり均衡」が成立するとしている。重要な指摘だと思われるが、とにかく読みづらい、訳のせいかと思ったが、訳者が特に翻訳にあたって困難な部分はなかったと言っているので、原文がわかりにくのかもしれない。したがって、一般大衆が粉飾と詐欺を回避する方法はわからず、一般大衆はただ手をこまねいて見ているだけしかない、身も蓋もない結論になる。政府の役割をもっと評価すべき(政府の規制が過少である

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    2019年03月17日
  • 不道徳な見えざる手

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    ノーベル経済学賞コンビの本なので期待したが、リーマンショック時のCDSバブルなど、自分が詳しいだけに、翻訳のイマイチさが際立ってしまい、その他の部分は、全般的に頭に入らなかった。。やっぱり翻訳本はダメだ。。合わない

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    2019年02月13日
  • 不道徳な見えざる手

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    期待していたほど面白くはなかった。自由競争による市場最適化という概念は行動経済学の普及によって華々しく否定されたわけだが、ここでは一歩進んで(後退して?)「自由競争」の中では詐欺や犯罪者も同じラインで競争していて、均衡状態の一部になると主張される。そんなことは言われなくても当たり前の話だが、言われなくても当たり前の話に気付かないところが経済学の本領発揮なので、それはいい。しかし、ありとあらゆるマーケティング活動を詐欺同然に告発し、あまつさえ言論の自由まで脅かす主張には与せない。大切なのは、様々な心理的バイアスを理解し啓蒙することで、均衡の中に含まれる間違いや犯罪を減らしていくことであって、全て

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    2018年03月10日
  • 不道徳な見えざる手

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    概要: 自由経済では誰かが誰かをカモにしている。金融(サブプライムとか); 健康(シナボン); 広告; 政治(ロビイング)。自由市場を信じ過ぎるな
    感想: 言ってることは正しいと思うが、懐疑主義以外に個人ができる対処がない。処方箋がない問題提起に見える

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    2017年12月30日
  • 不道徳な見えざる手

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    ネタバレ

    自由市場というシステム自体がカモと釣り師が必然であり、その仕組みを説く。それを克服するための示唆が見当たらなかったが、システムを破壊して、カモと釣り師が発生しえない社会を作るというよりは、個人としてその両者に巻き込まれないようにする、というのが現実的と理解。

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    2017年10月29日