寺尾玄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
“夢の扇風機”で一躍有名になった会社の創業者が自らの半生を綴った本。
著名人の自叙伝というと、何となく(単なる想像でしかないかもしれないけど)、ゴーストライターの影がちらつくような本が多いなか、この本はご本人が全部書いているのは間違いないはず。
本のはじまりのあたりは、書くことに対する力みがあるような。でも読み続けるべきです。中盤の海外を放浪する話のあたりからその力みもなくなって、思いがそのまま胸にがつんとくる、味わいのある文章に変わっていきます。
成功者として讃えられる人には、確かにそれを裏付けるだけの努力と苦労があり、それを楽しむくらいの根性があるものですね。上手くいくか、上手くいかないか -
Posted by ブクログ
バリュミューダ創業者の寺尾さんの自伝。
両親のルーツ、幼少期から創業、会社が軌道に乗るまでに何を考え、行動したかが丁寧に書かれている。
書きっぷりはとても丁寧で平易なので、あっという間に読める。
本を読んで感じたこと
・自分の前に道はない:本当に自分がやりたいこと、やりたいことを実現する方法は自分の中にしかない
→夢を追いかけ続けるのも改めて追いかけ始めるのもいつでもどこからでも道は作れる
・寺尾さんがすごい点はアイデアだけではなくむしろ「情熱」。会社の状況関係なく、自分がやりたいことを貫く力が強い
※新しい環境にいる人はとても勇気をもらえる作品 -
Posted by ブクログ
バルミューダ製品を作った人の伝記。
扇風機とか、トースターとか、家電を作っている。
印象的な言葉は、子供の頃は養ってもらっていることから、生活に責任はないが、勉強などをさせられる不自由があるが、大人になると生活に責任ができる一方で何をしても良い自由が手に入るという言葉。
その自由で、ミュージシャンになったり、Mac専用の机を作ってみたり、扇風機を作ってみたりした著者。なかなか売れなくて、資金繰りも厳しく、すごいプレッシャーのなか、売れるものを作ることができたのはすごいなあと感心する。
サラリーマンという安寧の立場でぬくぬくするのも良いけど、こういう刺激的な生き方もまた、何かを残すという意 -
Posted by ブクログ
読み始めは、変わった本だと思いました。哲学書かマニア本かと。最後まで読んで、あの有名なバルミューダの社長が書いた自伝だとわかりました。面白い。世の中にはいろいろなことを経験した、すごい人がいるんだなと思いました。
「理性や良心は、悪い状況の長い継続には勝つことができない。それらを活かすためには少しでもいいから、余裕というものが必要だからだ」p24
「真の安住はこの世にはない」p46
「(母の無責任な行動)愚かだと片づけてはいけない。こういう人たちが、間違いなく世の中にはいるのだ。自信がなくても、怖くても、面白そうだから行く人たちが。スイッチが入った時の彼らは、ほぼ自分の興味のためだけに動く勝