東徹のレビュー一覧

  • 精神科病院で人生を終えるということ その死に誰が寄り添うか

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    ネタバレ

    措置入院で人生を終えるということから最後のところで相模原事件に行き、差別の話におさまる。治療が不可能だった時措置入院を続ける選択肢がある、触法行為が予見できる場合強制入院と法的処罰とどっちが患者の利益か、という議論。精神疾患に対する差別と排除の論理と、差別と排除の論理への「過敏な怖れ」へと流れ着く。
    さてもう一度最初から読み直す。ああ、こういう流れだったかと思いながら読む。私の立場も私の感情も肯定しないし、受け入れない。一回目に引っ掛からなかったのが悔しい。肌になじまないだけに、読んでよかった。

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    2024年09月01日
  • 誰でもわかる 精神医学入門

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    とてもわかりやすかった。
    私は医療関係者ではないが、うつや認知症は個人的に身近だ。薬についての知識や、当人とのやりとりの仕方はとても興味深かった。
    本の最後に「精神医学のほんの一部」であると書いてあったが、初心者としてはかなりの量の知識と理解が得られたと思う。今後の関わり方に役立てられると思うし、新しい知識を得るための土台になる良い本でした。

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    2024年06月26日
  • 誰でもわかる 精神医学入門

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    ネタバレ

    治らない確率が結構高いのは言われてみればその通りなんだけど。色々包括的にわかったので私にはよかった。誰でもわかるかといわれると、私には結構しんどかったですよ。

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    2023年12月29日
  • 精神科病院で人生を終えるということ その死に誰が寄り添うか

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    精神科以外の医療関係者に向けた、と冒頭にあったが、そうではない自分でも非常に読みやすく、つまづいた箇所はなかった。精神科というと重い(と感じるということは自分にも本書で触れられている「差別」について思うところがあるということだが)印象があり進んで読もうとは思わないけれども、そのような考えを持った人間を良い意味で終始遠ざけない語り口だった。

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    2017年11月26日
  • 精神科病院で人生を終えるということ その死に誰が寄り添うか

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    タッチは軽く読みやすいものの、専門用語が特に注釈もなく出てくることがあり、多くは理解できるが初めて聞くものもある。医療関係者向け雑誌の連載をまとめたものだから仕方ないとは思うが、単行本にするにあたって注釈をつけてもよかったかも。
    ただそれを差し引いても、決して傲らず、患者に寄り添う視点で事態を把握し語る姿勢にとても好感が持てた。ソフトな語り口の中にも、医師として人として絶対に譲れない強い信念のもとに、日々医師としての務めを果たし、また本書をまとめ上げたことが言葉の端々から感じることができる。
    著者の思いはここじゃないかな、と感じながら読み進め、終章に辿りついて、ああやっぱり、と納得した。記憶に

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    2017年08月19日
  • やさしく解説! すっきりわかる! 大阪都構想

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    なんとなくしか知らなかった大阪都構想。興味本位で読んでみた。
    「一元化」「分権化」「民営化」これが大阪都構想の3点セット。
    大阪府と大阪市の二重行政を解消(一元化)し、決定権のある特別区として再編することで分権化を進める。これにプラスして「民営化」を進め、稼ぐ力を持った東京にも負けない、副首都としての強い大阪を作る。
    この本を読む限りは大阪都構想に反対する理由は見当たらない。反対するとしたら大阪都構想により自身の立場が危うくなる人が大半だろう。現在、都構想を実現するわけでもなく良好な取り組みができているのは、あくまでも吉村知事と松井市長の個人的な人間関係によるものが大きく、思っているより脆いも

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    2022年09月01日