伊藤亜聖のレビュー一覧
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デジタル化は私の社会を、ウーバーなどの新しいサービスで良いものに変えることが出来る。
その反対に、フェイクニュースの蔓延や政府による監視が容易になるなど悪いものに変えることが出来る。
この変化の振れ幅は、先進国よりも新興国のほうが大きい。
悪い方向に行かないためにどうするのが良いのか、考えさせられま...続きを読むPosted by ブクログ -
新興国の方が真っ白なキャンバスに近いのでデジタル施策がダイナミック且つ頻回に行えるというのは分かりやすい。歴史的には西洋文化が最高とされていた19世紀辺りの文化流入みたいな感覚に見えるがスピード感も持って市民が変革させていくのは現代ならではと思う。
他国を通じて今の日本と自分がどう生きていくべきか考...続きを読むPosted by ブクログ -
現在の新興国各国の現状をリポートした書です。
新興国では、インターネット+PC よりも、スマホが爆発的に普及が進んでいる。そのことをデジタル化といい、その影響を考察していきます。
世界の潮流はアメリカから中国へというのが流れだと感じました
デジタル化の特徴
・売り手と買い手の「情報の非対称性」の...続きを読むPosted by ブクログ -
世界各国でのICT活用事例を紹介し、期待される展望や重大な課題について考察していく。魅力的なサービスの数々に社会構造の劇的な変化は起こりうると信じる一方で、それで生じる痛みを少しでも和らげる努力を各国が連携して行ってほしいと願った。Posted by ブクログ
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本書でいう新興国の代表としては、中国とインドを思い浮かべればよいかと思います。
また、新興国のうち、とくに中国については、近年は、ITやAIなどのデジタル化技術によりGDPが伸びているわけですが、その光の面と闇の面を丁寧に説明した本だと思います。
中国をはじめとする新興国では、金銭やビジネスのやり...続きを読むPosted by ブクログ -
デジタル化する新興国は、高度経済期の日本のような気がする。その熱気と技術力は、アメリカなど欧米諸国を席巻した。今の日本は、1970年代のアメリカのようだ。そのことがよくわかる新書だった。
ただ、日本が取るべき戦略として提唱されているのは、新興国に学び、ルール作りに積極的に参加ましょうというものだ。...続きを読むPosted by ブクログ -
良書。
論文調で読みにくい。
目からウロコ。日本はこのままではダメだと感じた。既存の設備を活かそうと今までのやり方に固執したら。
失敗しながら良いものを見つける。タイムマシンなんたら。スピードが大事。
アフリカ諸国をバカにできない。Posted by ブクログ -
前半では、中国、インド、アフリカ諸国等新興国の、後発性の利益を活用し、一部では飛び越え型(リープフロッグ)発展まで至っているデジタル化の急速な進展状況を具体的な事例により紹介している。
後半では、雇用への負の影響があるかどうか、またテクノロジーによる監視国家化への憂慮など、リスク面にも考察がさ...続きを読むPosted by ブクログ -
今、中国、インド、東南アジア、アフリカ諸国がデジタル最先端技術の実験場となっている。
先進国のデジタル化を凌駕する一方、雇用の悪化、監視システムの強化など負の一面もある。
そのなかで、日本はどう関わるべきか考えさせられる本。Posted by ブクログ -
新興国を軸にデジタル社会のプラス、マイナス面を描いた一冊。新興国の事例が豊富で勉強になった。
反面、日本が進むべき方向が具体的でなかった印象、かつ定量的な説明がよりあればという印象ももった。Posted by ブクログ -
深圳に代表されるような中国のテクノロジー動向の第一線の研究者として知られる著者が、デジタルテクノロジーが新興国に与える影響を、機会とリスクの両面からバランス良く考察した良書。
特に機会を巡るパートにおいては、製造業が主力産業であった1960-80年代の国内産業の保護政策などの歴史を踏まえた上で20...続きを読むPosted by ブクログ -
これまでの時代の変化と現代のデジタル化を照らし合わせながら、新興国の動向と、先進国がそれとどのように関わっていくのかを述べている。
日本の今後の立ち位置を示している。
コロナによってデジタル化が進んでいくのは明確だが、それをもう少し定量的に示してほしかった。Posted by ブクログ -
さすが中公新書。まるっきり論文を一般向けに構成と言葉じり程度を書き換えただけ、的な重さ、硬さ。全文を読むのではなく、関心のある点を単語単位で飛ばし・探しながら読むのが丁度良い感じ。「デジタル」に限定されない普遍的な点も多く含んでいると思うが、色々と興味深い点もあった。Posted by ブクログ