イングリッド デジュールのレビュー一覧

  • 死を告げられた女

    Posted by ブクログ

    イングリッド・デジュール『死を告げられた女』ハヤカワ文庫。

    著者の第6作にして、邦訳第1作。プロローグのハードな描写から一転、本編に入ると、ありきたりのロマンス・サスペンス物かと思うような展開が続く。ハズレ作品かと侮っていたのだが、中盤を過ぎると物語は予想もしない方向に展開し、驚愕の結末が待っていた。前半は少し我慢しつつ、後半に備えて心して読むべき作品。

    舞台はシャルリー・エブド襲撃事件後のパリ。過激派にリクルートされた子女を奪回する活動を行う女性活動家のハイコは過激派に死刑宣告を下され、命を狙われる。ハイコの警護を依頼されたアフガニスタンからの帰還兵ラースは彼女の活動に疑念を抱く…

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    2017年03月27日