坂口裕彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読むか迷った本ですが、読んで良かった。基本的に小説好きなのですが、ドキュメンタリーものの映像はよく見る。難民のことは気になっていた。テロと密接に結び付くと誰もが思ってしまう。でも全員がテロリストなわけじゃない。難民問題は複雑多岐にわたっている。ドイツはユダヤ人を迫害した過去がある。でも全ての難民をドイツが受け入れられる訳じゃないし、シリアやアフガニスタンが平和になればみんな故郷に帰れるかもしれないけれど、戦争がなくなったって、平和な訳じゃないのはいまの日本を見たら分かるし。あれもこれも知らないフリしたりはできない。ここに書いてあることはみんなが考えないといけないことなんだと思った。よんで良かっ
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Posted by ブクログ
偶然にもトランプ大統領就任の日にこの本を読みました。
シリアやアフガンの難民問題は、国内の所得格差問題と絡まって欧米各国で右派が台頭する背景となっています。しかし、難民問題は日本では身近でなく、なかなか想像が及びにくいものです。であればこそ、難民申請を求めて移動する一家に密着してのルポルタージュには大きな価値があります。
世界が抱えている苦悩について、いくらか理解を深めことができました。
この本では、近現代を通じて培われてきたヨーロッパ(EU)という「思想が直面している危機」が問題意識の中心になっています。ユダヤ人の受難とドイツの贖罪という歴史的経過についても、当事者のインタビューを通じて