【感想・ネタバレ】ルポ 難民追跡 バルカンルートを行くのレビュー

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Posted by ブクログ

読むか迷った本ですが、読んで良かった。基本的に小説好きなのですが、ドキュメンタリーものの映像はよく見る。難民のことは気になっていた。テロと密接に結び付くと誰もが思ってしまう。でも全員がテロリストなわけじゃない。難民問題は複雑多岐にわたっている。ドイツはユダヤ人を迫害した過去がある。でも全ての難民をドイツが受け入れられる訳じゃないし、シリアやアフガニスタンが平和になればみんな故郷に帰れるかもしれないけれど、戦争がなくなったって、平和な訳じゃないのはいまの日本を見たら分かるし。あれもこれも知らないフリしたりはできない。ここに書いてあることはみんなが考えないといけないことなんだと思った。よんで良かったです。

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2016年11月23日

Posted by ブクログ

2年半ほど前のものなので状況は変わっているが、当時の難民・移民の状況を如実に伝えるルポタージュ。追跡といっても途中、ほとんどはぐれているんだけど...。
現在もこの問題は大きく揺れている。人道主義に基づく受け入れか、大衆迎合主義による排斥か...。どちらにしろ根本的な解決には至らない。

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2019年05月08日

Posted by ブクログ

偶然にもトランプ大統領就任の日にこの本を読みました。

シリアやアフガンの難民問題は、国内の所得格差問題と絡まって欧米各国で右派が台頭する背景となっています。しかし、難民問題は日本では身近でなく、なかなか想像が及びにくいものです。であればこそ、難民申請を求めて移動する一家に密着してのルポルタージュには大きな価値があります。
世界が抱えている苦悩について、いくらか理解を深めことができました。

この本では、近現代を通じて培われてきたヨーロッパ(EU)という「思想が直面している危機」が問題意識の中心になっています。ユダヤ人の受難とドイツの贖罪という歴史的経過についても、当事者のインタビューを通じてのコンパクトに解説されており、理解を深める一助となっています。

さて、世界はこれからどうなるのか?我々はどう考え、どのような道を選択すべきか?

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2017年01月20日

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