法哲学入門という名前だけあって、読みやすい。しかし、「○○入門」という名前でありながら、内容が濃い本も多いため、そういった類いの本かと気構えていたため、やや肩透かしという感想を持った。
法律と縁が薄い人にはこれくらいの方がよいのかもしれない。
もっとも、法律についてある程度知っており、哲学もある程
...続きを読む度知っている自分にとっては、内容が少し薄いように感じられた。
しかし、多様な引用があり、教養は増えるのかもしれない。また、よく言えば、哲学たる理論だけを書いているわけではないので、読みやすい。悪くいえば、理論部分があまり書いていない。法哲学の紹介という意味ではこれくらいでよいのだろう。法哲学にこれから入門するための準備としての本なのだろう。