長尾龍一のレビュー一覧

  • 法哲学入門

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    面白かった!
    法律が本当に正しいか追求古野するのが法哲学。
    ホッブスの万人の万人に対する闘争が自然状態でありそのために法がある。社会あるところ法あり。
    自然法と実定法。
    実定法は決めの問題。権力との癒着。
    カントの目的なき合目的性。善だから善。
    実定法は正義とは別。手続法と授権。教会と国家。最後は手荒な手段。法解釈もまた法創造行為。
    自然法と実定法は協力的かつ敵対的関係。
    愛は自然法で結婚は実定法



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    2025年08月23日
  • 法哲学入門

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    学生時代に,一度,手にしたのですが,どうしてだか,通読できませんでした。学術文庫で出てたのですね,無性に読みたくなって,今度こそと通読してみましたが,学生の時とは全然違う印象で,とても興味深いものでした。今の自分の実践に何か欠けている気がしていて,これらの分野にも目配りしていきたいと思った次第。

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    2013年05月04日
  • 法哲学入門

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    ふとしたきっかけで購入した本書であるが、
    予想を大変良い意味で裏切ってくれた。
    様々な分野からの引用を交えて、
    法哲学というとっつきにくい分野を
    分かりやすく紹介している。
    連載を書籍化させたものであるため、
    内容の統一性が薄く、一部重複する部分もあるが、
    そのことが逆に本書の良さでもあるだろう。
    兎にも角にも、筆者の知識量の多さには驚かされるばかりであった。

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    2011年06月22日
  • 法哲学入門

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    本書の題目に「入門」と冠されれているが、これが「正門」か「裏門」か「脇門」か分からないということは、後書にも留保されている。それだけ、「法哲学」という学問が「十人十色」の分野であり、「法哲学」なるものに「概論」があり得るのかという著者の慎重かつ謙抑的な姿勢が如実に現れているといえる。
    内容に関しては、著者がハンス・ケルゼン研究に重きをおく研究者であったことから、随所にケルゼンが引用されているが、他にもギリシャ思想、中国思想を始めとした古典古代の哲学思想、あるいは哲学分野にも留まらない分野からも哲学的問題を引き出しており、著者の所見の幅の広さには驚嘆させられる。そして、その内容は、「入門」と冠し

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    2009年10月04日
  • 法哲学入門

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    法哲学における様々な問題を、古今東西の思想家・哲学者の言を引用しつつ、軽妙な語り口で書き出している。学術書的な内容を求めているといささか不満足を覚えるかもしれないが、読みやすさという点で非常に好著である。

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    2012年01月14日
  • 法哲学入門

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    法哲学の入門書。古代ギリシャや古代中国、シェークスピア、現代の家庭におけるテレビのリモコン権争いまで様々な事例を出しつつ、法哲学とは何か概説する。著者の教養(雑学?)の幅には尊敬する。

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    2011年11月30日
  • 法哲学入門

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    著者自身も言うように捉えどころがないのが法哲学。ですのでこの本も少し捉えどころがないかな。
    でも著者が謙虚にギリシャやらローマやら古代チャイナとかの思想•哲学を紹介。勉強にはなります。善とはなにか、法とはなにか、答えはないんですけどね。
    個人的におもしろかったのが日本の雇用形態について触れてるところ。会社に貯金してあとでおろすみたいな給料とか。おれは最近知ったけど昔から言われてたんだなぁって。

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    2010年05月28日
  • 法哲学入門

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    法哲学入門という名前だけあって、読みやすい。しかし、「○○入門」という名前でありながら、内容が濃い本も多いため、そういった類いの本かと気構えていたため、やや肩透かしという感想を持った。
    法律と縁が薄い人にはこれくらいの方がよいのかもしれない。

    もっとも、法律についてある程度知っており、哲学もある程度知っている自分にとっては、内容が少し薄いように感じられた。

    しかし、多様な引用があり、教養は増えるのかもしれない。また、よく言えば、哲学たる理論だけを書いているわけではないので、読みやすい。悪くいえば、理論部分があまり書いていない。法哲学の紹介という意味ではこれくらいでよいのだろう。法哲学にこれ

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    2016年06月03日
  • 法哲学入門

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    タイトル「法哲学入門」という格調高く、読むのが難しそうな印象を受ける。が、内容は思ったほど難解ではない。
    基本的な構成は、まず章の初めに論点を述べる。例えば、自然法とは何かなど。それに対して、過去の名著を引用し(ヨーロッパの法学者や哲学者からの引用とそれと対比するための中国の思想家を意図してまんべんなく引用している印象を受ける)、それに対する歴史的な論点を紹介するというもの。
    著者の考えも述べられているが、上記の引用を踏まえて彼らがこのように言っているし、それを否定するような根拠もあまりないので、これが現在の主流です、的な説明であり、やや消化不良である。

    本書のテーマである「法哲学」というの

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    2014年10月02日
  • 法哲学入門

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    これは、法的視点を意識し始めるのに適当な一冊のように思う。とても興味深く読んだ。それは分野を問わず様々な事例に対するいつもと異なる視点を得るために。政治学も流行りの政治哲学とも関わりが高い。さて、本書は法哲学とは何か?その分類と各論点、問題点をコンパクトに纏めている。初めて法哲学に触れるには適当な量(約250ページ)と質(雑誌の連載、洋の東西を問わない文献紹介)だと思う。その中でハンス・ケルゼンの論考を多く採用しており、著者の本書の中心的主張として「哲学の本質は求知心の暴走で、これを暴走として非難するのは、実践的価値による認識への介入であって、非哲学的議論に過ぎない。(中略)現代法哲学でその精

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    2010年11月30日
  • 法哲学入門

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    思えば高校生くらいの時は、こういう議論がしたくて法学科を目指したんだよな~と懐かしくなりました。

    およそ車の通りそうもない田舎の農道でなら、信号無視してもよいか?
    それを取り締まることの可否。
    悪法もまた法か?
    そもそも、なぜ人は法に従うか?
    等々

    今また考えると楽し。


    原著が出たのは30年くらい前だそうですが、
    そういう時代を全然感じさせないのが凄いです。
    皮肉っぽい感じの文章も面白くて、いいです。

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    2010年08月06日
  • 法哲学入門

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    法律勉強のため。
    と思ってたが、法解釈学とは視点が違うため、直接的な勉強にはならなかった。ただ、社会科学的には面白い。

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    2010年07月19日