非常に興味深く読ませていただきました。
漫画のタッチも分かりやすく、いかに、今の中国に、「自由」がないのか、
よくわかる構成になっています。
私は、中国には7年近くいますが、外国人が感じる中国と、
中国人が感じる中国は、全然違うのだと、改めて感じます。
「表現の自由」という、自由を、中国で実現す
...続きを読むるのは非常に困難です。
それが政治的であれば尚更です。報道の自由さで言っても、かなりバイアスが、
あります。
では、中国は、それだけ色んな「自由」が制限されて、住みにくいかといえば、
日本人の私からすると、全然です。個人的には、かなり住みやすいです。
私は東京出身ですが、一年に2度ほど、帰国し、交通機関に乗ったりしますが、
なんで、こんなにもストレス社会で、失礼な言い方ですが、ゾンビみたいな方が多数いるのかと、毎回思います。
では、中国はというと、うるさいぐらいに、ほとんどの方が、元気にしています。
それを、騒音と捉えるのか、元気がいいなと捉えるのかは、個人の自由ですが、
私は後者です。東京の方が、異常だと感じてしまいます。
著者の方は、「表現の自由」を求めて、日本に来て、漫画という手段で、
自己実現を目指しています。その手段で、中国の今の現状を批判する。
そういう活動ができる日本という国は、著者にとっては、
中国より良い場所なのでしょう。私の場合は、逆です。
この世界に天国みたいな所はありません。
どの国、地域でも、それなりの不自由さがあります。
自分にとって、どこが良い場所なのかは、結局のところ、自分の意識次第で、
変わります、絶対に悪い場所など存在しないですから。
著者には、中国版だけではなく、日本版も、描いてほしいと思います。
そっちの方が、著者の自由に対する、より深い考えが見えると思います。