大澤めぐみのレビュー一覧

  • 君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主

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    良かった。過去と現在が交互に現れる構成は好きだ。色々と驚かせられる要素があるし、伏線の使い方も巧みだった。だいたいメインキャラは頭がちょっとアレだというのも悪くない。そしてやはり、愛が肝心。

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    2026年10月11日
  • 6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。【電子特別版】

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    1巻完結。
    かなりきた。
    痛い作品。切ない、とか、淡い青春、とかのテンプレの煽り文句をが裸足で逃げ出す、文体、展開。この著者でしか見られない異様なまでに脳内思考を描写した文体(わたしはこれを"超一人称"と呼んでいる。きっかけは『おにぎりスタッパー』)、これに読んでいる自分の脳内が侵食される。されて登場人物の体験をそのまま体験させられる。本作は『おにぎり…』シリーズのようなある種のファンタジー要素がない。それどころか舞台となる松本市、安曇野市をかなりリアルに描写し、そこにリアルにありそうな高校生を配置して、彼らに語らせている。だから彼らの痛みを体験してしまう。
    とても痛い、作品でした。

    作中に出てくるリアル
    ギ・マニュエル・ド・オメン=クリスト
    ピアノジャック
    長野県松本深志高等学校 登場人物達が通っている高校は公立の"捧庄高校"というところで、これは県立の松本県ヶ丘高等学校だと思う。近くに私立の松商学園があるけど、進学校、課題が多い、サッカーのインターハイに行った、薄川の近く、の条件が県ケ丘に合う。
    松本駅6番線 大糸線のあるホーム。松本駅の構内図を見たら6、7番線は他のホームとはかなり離れたところにあった。それを知って、香衣が松本に憧れているのを暗示していると思った。
    早春賦
    松本のクラブ「ソニック」 実際にあった。他にも龍輝が案内する場所は全部実在する。なんならカフェに行ったことがある。
    著者様、安曇野市のご出身とのこと(要出典)。

    あっ!ひとつだけファンタジーあった。こういうのを入れてラストシーンに涙腺破壊爆弾を入れるこの著者様の作品は中毒になる。

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    2026年09月20日
  • おにぎりスタッバー

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    日常の延長に「男漁り」があるとんでもない女子高生アズの、ちょっと不思議な青春と恋愛。
    いや……そういう理由で男漁りしてるとは思わないじゃん??

    日々の生活も不思議な要素も同じ重さでフラットに進んでいくのが印象的で、アズにとってどちらも「普通に受け止められる普通の出来事」なんだなーという受け止め方を追体験してるような気持ちになった。
    ダラダラ語ってるようでなぜかスルッと頭に入ってくる文章なのすごい。
    友達・ライバル・憧れの先輩みんな魅力的でみんな好きになる、最高の青春小説だった!

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    2026年04月24日
  • Y田A子に世界は難しい

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    ラノベは普段読まないので、軽快なノリで進む会話に戸惑いました(笑)
    慣れたらあとは楽しいだけ!他の作品も読みたくなった。

    小説自体が彼女のログって考えも面白かった。

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    2024年04月05日
  • 彼女は死んでも治らない

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    学園ミステリだと思ったらぜんぜん学園ミステリじゃなかった。すごい。
    饒舌が過ぎるが脳内垂れ流したらまあこんなもんよね的な地の文、最初から蓄積する違和感とそれを一気に回収する感じ、ちょっとずつ出てくる小ネタ(寺生まれのTさんがちゃんと強いのすき)、とにかく勢いがすごい。
    初めて読む方だったがかなり好きなので他のものも読んでみたい。

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    2023年09月17日
  • 彼女は死んでも治らない

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     わたしの6月はゾンビ月間。
     死んでも治らないならゾンビかなと…。
     読み始める直前に知者紹介が目にとまり「おにぎり」の人かと気付く。
     この著者、もの凄く癖のある文体で記述されるので、事前に覚悟を決めていたので最初の一文からしっかり受け入れられた。
     一見読みにくそうな、みっちりぐったり文体なんだが、実際読み進めると読みやすい。
     「彼女」は殺されがちなんだが、主人公が探偵役として犯人を指摘すると生き返る(らしい)という、とんでもない設定の元、進行する。
     密室だったり、トリックだったり本格バリバリ。

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    2023年06月14日
  • Y田A子に世界は難しい

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    テンポの良い文章で楽しい!
    ロボット少女が学校に通って、友情を育みながら自分も周りも成長していく青春物語……って要素だけ抜き出せばオーソドックスなんだけど、登場人物みんな個性が際立ってて記憶に残る。
    ほんのり切ない読後感。ラストシーンの先の未来で二人とも夢を叶えられますように……って自然に思える、爽やかな終わり方でした。
    高校生のうちに読んでおくと大人になってから読むのとはまた違った感動や楽しさがありそうだなーと思ったので、そのくらいの世代の人にもぜひおすすめしたいです。

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    2023年03月29日
  • おにぎりスタッバー

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    ネタバレ

    援交・売春やってそうと噂され女子高生中萱梓(アズ)は、実際男漁りをしてる。ある日「とりあえず死んどく?」と命を狙われることになるが…。表紙の可愛いイラストと意味不明な標題に惹かれました。「男食いまくり」って、まさにそれなのね。魔法少女サワメグ、人鬼の人でなし穂高先輩、同級生の松川さんらと過ごす非日常。おにぎりって結局、鬼を切るってことで良いのかな。スタッバーは刺す人って意味、ということは標題は穂高先輩を指すのね。ラスト「うなれ、わたしの聖剣エクスカリバー」が良かった。アズ乙女可愛い。

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    2022年11月10日
  • Y田A子に世界は難しい

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    漫才のようなボケとつっこみに笑いをこらえながら読んだ。その掛け合いだけでも読む価値がある。

    切ないストーリーではあるが、一応ハッピーエンドである。素晴らしい。

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    2022年04月30日
  • 一ノ瀬家の結婚×終幕(2)

    ネタバレ 無料版購入済み

    気になる

    お母さんの自由奔放に振り回されている娘だけれどこれから少しずつ自分をもってお話が進んでいきそうなので先が気になります。

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    2022年01月31日
  • 一ノ瀬家の結婚×終幕(1)

    ネタバレ 無料版購入済み

    意外

    表紙から想像していた雰囲気とは違くて意外性がありました。お母さんの少女のような性格と娘のしっかりしている感じがなんだか癖になりました。

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    2022年01月31日
  • Y田A子に世界は難しい

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    『Y田A子に世界は難しい』大澤めぐみ著
    自我を持ったアンドロイド女子高生が、一人称で体験する人間の世界。
    お茶の間系ロボット小説ですね✨
    ペッパー君見かけたら、そっそり話しかけてみようかな。
    笑いとしんみりで、読後感が凄く良い作品❣️
    ★5つ/5

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    2021年07月25日
  • Y田A子に世界は難しい

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    何これ、めっちゃ面白いんですけど。

    和井田瑛子さんと平澤風香さんとの冒頭の会話の応酬からすっかりとりこになりました。

    ロボットと人間の女子高生が共に人間らしく成長していく物語。

    ロボットの方が人間より寿命が短いなんて、思いもよらなかった。

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    2021年03月03日
  • Y田A子に世界は難しい

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    大澤めぐみの新境地

    奇才 大澤めぐみの最新作。相変わらずの圧倒される文章量。それに加えてSFともジュブナイルとも言える新たな物語が展開。JKの青春とロボットのスカした感じがメッチャ合う。くすくすと笑えながら最後は涙腺まで刺激する超良作。大澤めぐみファンにもご新規さんにも文句なく薦められる作品。

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    2021年02月23日
  • 6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。【電子特別版】

    購入済み

    先の読めない展開が見事。

    情報量の多い文章なのに読みやすい文体。おにぎりスタッバーで魅せた魅力的な文章に更に磨きがかかってます。先を読ませているのに、それを見事に裏切る展開。裏切られるのが快感になります。ハマる人にハマる、クセになる作家さんです。

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    2018年06月28日
  • おにぎりスタッバー

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    この1冊に、前日譚?の『ひとくいマンイーター』を加えて2冊作品。
    凄い文体。ドクロちゃんのおかゆまさき先生の超口語体に習って、超一人称と呼ぶ。しかも不思議ちゃんの中萱梓の視点での、この『おにぎり…』と、別のヒロインの視点になった『ひとくい…』とテンションを書き分けている。『おにぎり…』では、のアズの飛躍しまくり、繰り返しの思考に侵されるような感じになる。
    内容も学園ラブコメと思ったら全然違くて、それで最後が青春してるんだもの、奇書。
    『ひとくい…』の方も誰が誰なのかたぶん意図的に錯誤を誘っているので、マジックに嵌まる。で、これも最後青春する。
    伝奇?青春?ライトノベル、というカオスな作品。
    U35さんのイラスト素敵。アズの水着絵、たまらない。この作品の絵ではミステリアスな感じ。やっぱり好き。

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    2026年08月30日
  • 彼女は死んでも治らない

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    特殊設定ミステリーとしてオススメされた1冊。

    『親友の沙紀ちゃんは殺されやすいけど主人公が犯人を見つければ生き返る』ところが特殊設定ポイント。
    語り口が軽快でテンポがいい。
    個性的だし、人間の闇や悪意論について展開されていくのが面白い。

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    2023年04月13日
  • Y田A子に世界は難しい

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    ロボットなのに人間としての生活を始めた瑛子。

    人間ではあるけれど、自分の意志を持たない風香。

    対照的な存在の二人が出会うことで変化が生まれる。自分とは何なのか。自己認識の物語。

    怒涛の終盤はさすが大澤めぐみ作品。瑛子のAIの成長が切ない。

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    2023年01月31日
  • 君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主

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    伏せられた切なさを味わう物語。

    伏線があからさまなので、普通に読んでれば展開が読めてしまうが、著者の企図するところであると思う。これは、どんでん返しをして驚かせるよりも、「もしかして」という予感と「やはり」という納得の方が、この作品のテーマに合うからだろう。

    ただ、やはり時系列が変わると、どうしても読みやすさは犠牲になるな、と思った。

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    2019年02月20日
  • 6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。【電子特別版】

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    ネタバレ

     このタイトルで、このプロローグで、この結末か。正直納得がいかない。個人的な好みであることは承知の上であるしこのレビューを読むあなたにもその点だけは念押ししておきたい。これをハッピーエンドと受け取る人もいるだろうが、私のように冗談じゃない、きちんと初志貫徹しなさいと無責任に囃し立てる人間もいるのだ。
    (言うまでもないが本レビューはラストシーンのネタバレを含む)

     生まれ育った田舎を「何もない」と疎み、「何かある」を求めて街へ、都市へと出て行こうとする少女。
     兄の後を追ってサッカーを志すも、早々に兄は別の道へ進んでしまい、しかしそれでもサッカーに打ち込む少年。
     不和な両親から逃げるように公園や盛り場へ繰り出し、しかしその場も失う少年。
     そもそも両親がおらず、「母のヒモだった男」と暮らすが友人に対してはそうした境遇をひた隠す少女。

     心に欠損を抱え、それを埋め合わせようとあがいたり彷徨ったりしているその様をたっぷりと見せ付けられていくのが本作である。
     順番的にも最後になる峯村セリカが本書のキモとなろうか。彼女が前三者の話にも深く関わってくる。
     性知識の乏しさから高校生で妊娠、出産してしまい、育てきれることもなく子供を放り出していってしまった母親を持ち、その母親のヒモだった男と暮らしている。かろうじて性的関係はないのだが、それがいつまで続くかはわからないことも理解している。
     とにかく一人で稼げるようになり、この場所を出て行かなければならない、その使命感が彼女を突き動かす。
     そんな彼女に前三者が操られるように別れたり出会ったりということであるが、見方を変えれば、人との別れや出会いというのは割りとそういうものである。ちょっとした巡り会わせで変わってしまう。
     なのでそれはいい、それは構わない。

     しかしだ、繰り返すが、このタイトルで、このプロローグで、この結末か。
     そもそもだ、諏訪君のときはともかくとして、龍輝に関してはきちんと交際を始めたのだから、別れるときにはきちんと双方合意の上で(少なくともその努力をした上で)別れるべきだろう。なぜ一方的に、しかも電車のドアが閉まる瞬間という反論も引きとめもできないタイミングで切り出そうとするのだ。
     私がこの郷津香衣という少女に空虚を感じるのはそこなのだ。交際相手の進路が自分の希望先から遠く離れていることを知ったときに、自分の進路を変える気持ちが微塵も生まれなかったために別れを決意した、というのはよくわかる。すごくわかる(二回言う)。最後の最後までうまく切り出せなかったというのもわかる。諏訪君のときもそうだったからだ。
     だったらそのまま上京してしまって雲散霧消でいいだろうし(何しろ東京だ、大学生活だ、きっと素敵な出会いもある、それらと見比べてから龍輝を選び直しても遅くはない、たぶん)、なぜそれを駅のホームで切り出そうとし、しかも翻すのだ。先述の通り別れを決意したきっかけはわかる、しかしそれを思い直す理由がわからない。惰性か、愛着か、それならそれでもいい。セリカはそうだ(それでも彼女はその関係を断ち切るわけだが)。だが香衣に関してはよくわからない。
     セリカの同居人である正弥はセリカとの離別を知っていた(予想していた)が、諏訪君も龍輝も香衣から別れを切り出されるなんて予想だにしていなかったのではないか。
     でもまあいい、そういう自由さも若さだ。恋の始まりも終わりも理屈は不要だ。キャラクターの言動に納得がいかないからといって物語として面白くないとか破綻しているという意味ではない。私はこの判断に納得していないぞという意思表示でしかない。
     安心して読めるというのとは違うかもしれないが、面白さは間違いない(つまらないならこんなに長々と感想書いたりしない)。人によっては刺さりもするだろう。

     本書が気に入った人は、若干毛色は違うが、「侵略する少女と嘘の庭(清水マリ子)」も楽しめるかもしれない。これは刺さるぞ。

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    2018年01月18日