多湖淳のレビュー一覧

  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    日本ではまだ少ないという「科学的な国際政治学」を紹介する。合理的戦争原因論、平和論、内戦、日本への示唆と未来の予測に関して。
    回帰分析に必要なデータの精度が上がっており、それに伴って研究結果の精度も高まっているよう。情報の非対称性やゲーム理論など、大学で経済学を学んだ時に知った概念が懐かしい。これらを活用しての研究は北米以外でも広まっている。根拠のない印象論やイズムに捉われるのではなく、科学的な研究を日本の政策論争にも取り入れていかなければならないと思う。

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    2022年06月03日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    戦争を科学的に論じる話、と思って読み始めたんだけど、論じるところまではほぼ行かず、戦争を科学的に研究する話をざっくり語るような本だった。それはそれで面白いんだけど、もうちょっとくらい突っ込んで欲しかったかな。

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    2025年05月15日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    大学の授業をより深めるために購入。実際、大学の授業でも、国際政治経済学、安全保障論について学んでいるのでリンクさせることが出来た。ただ、新書あるあるなのか、私あるあるなのか…後半になると、頭に入ってこなくなる。内容が段々と日常的なもの、想像出来る範疇を超えていき、後半2章分はさらっと読む程度になった。

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    2025年04月29日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    歴史上の戦争をデータセットとして蓄積して共有し、それを統計的に分析するような「科学的な戦争研究」が進展していることを書いた一冊。
    「それぞれの事件は個別具体的で固有のものなのだから、ひとくくりにしてデータとして分析しても意味がない」といった考え方を退けるスタンスである。
    そして、科学的というだけあって「実験」も用いる。もちろん実験で戦争を行うということではなく質問文の違いによる世論の変化を探るとかそういうのだが。

    こうした科学的戦争研究は20世紀後半から始まったもので、その時期は国対国の戦争が激減した時期である(もちろん、2つの世界大戦で戦争の高コストが痛感された影響)。
    それゆえにか、科学

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    2024年08月23日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    戦争に関する定義がそもそも非常に難しいため、定量的な分析、法則性の発見にどれだけ意味があるのかというのは事実である。

    しかし、安直に定量的な検討を捨てず、検証可能な研究を積み上げていくことは、戦争に関する学問を確立していくために必要なことである。

    本書を読む限りでは、自然科学に匹敵するような学問になるのは相当大変であると考えられるが、戦争に関する有益な知見を積み上げるためにも頑張ってほしいと思う。

    なお、全般的には本書を評価するが、第5章において、まだ完全に真実として確立されていない知見を持って、断言するように日本について語っているのはいかがかなと感じた。

    まあ本書は学術書ではなく新書

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    2022年10月23日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    歴史のデータ分析をもとに戦争に関する政策的示唆を与えてくれる。
    ・内戦においては首都攻防型よりも分離独立型の方が長期間になりやすい。これは能力差の情報非対称性が解消しないためである。
    ・貿易の依存関係は紛争の確率に影響を与えない。投資の依存関係は代替の利かないコストなので影響を与える。
    ・領土問題については二国間交渉よりも国際裁判の方が内閣支持に影響を及ぼしにくい。(政治的カバーとしての役割)
    ・憲法第9条の周辺国に対する安心供与の効果。

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    2022年02月19日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    国際政治学を科学的に分析した本。これまで戦争に対して勝敗やその後の歴史的な影響にしか目をつけていなかったが、この本では戦争の定義づけなど細かいところから分析し、なぜこのような結果になったのか?途中で止めることはできなかったのか?事前に予測することはできるのか?を科学的に説明しているのはとても新鮮だった。

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    2020年07月05日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    戦争がなぜ発生するのか、様々な属性をデータ化し統計学やゲーム理論を駆使した科学的な研究を紹介。このようなアプローチでの研究が進んでいて、国際政治学の主流になっていることを初めて知った。

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    2020年07月05日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    戦争とは何かというタイトルに引かれて読んでみた。本当に多くの人が困ったり悲しんだりする戦争って何なのだろう。
    この本はそんな戦争の始まり方、終わり方、起きやすさなどをデータから導くことができないかという視点で解説している。数々の戦争はそれぞれでパターンのようなものに当てはめることなどできない、パターン化したところで新たに起きるものはそのパターンに当てはまらないものが出てきてしまうだろう。だから対策を立てようとしたところで無駄だと思いがちだ。
    でもどうやら、データを駆使すれば戦争を回避したり前もって対策を立らてておくようなことができそうでもある……という空気を感じた。正直なところ、内容や書きぶり

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    2023年09月19日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    データや事例から戦争や紛争を分析し、発生のプロセスや確立などを導き、国際政治として何ができるかを問う本。
    とはいっても、ゲーム理論を用いたように合理性よりも感情や駆け引きがベースにあり、なかなか難しい。
    ともかく、早くロシアに戦争をやめてもらいたいですね。
    第一歩として、国連安保理の常任理事国の拒否権を廃止してほしいね。

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    2023年01月12日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    回帰分析や調査実験を用いた戦争の生起確率の研究の紹介。戦争が起きる基本的な仕組み。民主主義、報道の自由、経済的相互依存等が戦争を起こしにくくするのは本当か。研究から今後日本が直面しないためにどう振舞った方が良いかの示唆、等。

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    2021年08月07日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    本書を読んで、より客観的に、国際関係や日本の対外政策を考えることができた。戦争について、そして平和について知ることで、平和のために今の私たちにできることは何なのかを考えさせられた。

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    2020年11月03日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

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    ネタバレ

    戦争が起こる条件をデータから明らかにし、それを予測する、という”科学的”な国際政治学を専門とする研究者による新書。本書の”戦争”とは暴力行為を伴うものとして定義されています。そのような段階の前の国際政治における”貿易戦争”だとか”冷戦”は含まれない。交渉の失敗の結果として戦争がどのような状況で実際に発生するのかということをデータから明らかにしていこうと言う内容。
    しかし、思っていたような一般向けの本とは言い難かった。論文調なことに加え、日本語として文章も読みにくい箇所が多く、この分野の専門家でないと意味を理解できなくてすぐに挫折しそう。基本的異は著者の研究とその学術の世界の紹介であって、この世

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    2020年06月03日