作品一覧

  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦
    3.7
    1巻880円 (税込)
    「戦争の原因には何があるのか」「国際介入の効果とは」「民主主義と平和は関係があるのか」「戦争を予測することは可能か」……。本書は、国際政治学の最前線の成果を生かして科学的に国家間戦争や内戦を論じ、多くの疑問に答える。そして緊張を増す東アジアの現状を踏まえ、日本の安全保障などの展望も示す。歴史やイデオロギーから一定の距離を置き、データ分析から実証的に国際情勢と戦争の本質に迫る試み。

ユーザーレビュー

  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

    Posted by ブクログ

    日本ではまだ少ないという「科学的な国際政治学」を紹介する。合理的戦争原因論、平和論、内戦、日本への示唆と未来の予測に関して。
    回帰分析に必要なデータの精度が上がっており、それに伴って研究結果の精度も高まっているよう。情報の非対称性やゲーム理論など、大学で経済学を学んだ時に知った概念が懐かしい。これらを活用しての研究は北米以外でも広まっている。根拠のない印象論やイズムに捉われるのではなく、科学的な研究を日本の政策論争にも取り入れていかなければならないと思う。

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    2022年06月03日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

    Posted by ブクログ

    戦争を科学的に論じる話、と思って読み始めたんだけど、論じるところまではほぼ行かず、戦争を科学的に研究する話をざっくり語るような本だった。それはそれで面白いんだけど、もうちょっとくらい突っ込んで欲しかったかな。

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    2025年05月15日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

    Posted by ブクログ

    大学の授業をより深めるために購入。実際、大学の授業でも、国際政治経済学、安全保障論について学んでいるのでリンクさせることが出来た。ただ、新書あるあるなのか、私あるあるなのか…後半になると、頭に入ってこなくなる。内容が段々と日常的なもの、想像出来る範疇を超えていき、後半2章分はさらっと読む程度になった。

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    2025年04月29日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

    Posted by ブクログ

    歴史上の戦争をデータセットとして蓄積して共有し、それを統計的に分析するような「科学的な戦争研究」が進展していることを書いた一冊。
    「それぞれの事件は個別具体的で固有のものなのだから、ひとくくりにしてデータとして分析しても意味がない」といった考え方を退けるスタンスである。
    そして、科学的というだけあって「実験」も用いる。もちろん実験で戦争を行うということではなく質問文の違いによる世論の変化を探るとかそういうのだが。

    こうした科学的戦争研究は20世紀後半から始まったもので、その時期は国対国の戦争が激減した時期である(もちろん、2つの世界大戦で戦争の高コストが痛感された影響)。
    それゆえにか、科学

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    2024年08月23日
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦

    Posted by ブクログ

    戦争に関する定義がそもそも非常に難しいため、定量的な分析、法則性の発見にどれだけ意味があるのかというのは事実である。

    しかし、安直に定量的な検討を捨てず、検証可能な研究を積み上げていくことは、戦争に関する学問を確立していくために必要なことである。

    本書を読む限りでは、自然科学に匹敵するような学問になるのは相当大変であると考えられるが、戦争に関する有益な知見を積み上げるためにも頑張ってほしいと思う。

    なお、全般的には本書を評価するが、第5章において、まだ完全に真実として確立されていない知見を持って、断言するように日本について語っているのはいかがかなと感じた。

    まあ本書は学術書ではなく新書

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    2022年10月23日

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