宮本節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地方公務員福祉上級職を16年勤め、全社協社会福祉研修センター専任教員や、ソーシャルワーカー育成に携わってきた宮本節子さんの著書。
ソーシャルワーカーという言葉は聞き慣れないと思います。私は福祉を学ばずに福祉職になりました。福祉現場であるにも関わらず、勤務して数年後にソーシャルワーカーというものを知りました。
もっと早くソーシャルワークに関する本を読めていたら、生きる道筋が変わっていたかなぁと思います。
高校生や大学生で、少し福祉に関心はあるけど良く分からないといった方が読むと、進路の選択が広がる一冊と思います。
ちくまプリター新書(新書よりもベーシックで普遍的なテーマを、若い読者にも分かりやすく伝える)で、確かに読みやすいのです。ただ、なんとなく2段階の読み方があるように思って、一つは高校生や大学生が「福祉って幅広くて大切な仕事なんだなぁ」としみじみと感じて読む段階。
もう一つは、医療福祉専門職の、新人層では少し経験が足りないかもしれませんので中堅に差し掛かりつつある人が読むと、感銘を受け、ソーシャルワーカーとしての力量につながる段階です。
一度お会いしてお話を聞いてみたいと思えるような、ソーシャルワーカーとして必要なものを苦労しながらも丁寧に培われてきたんだなと、文体から感じます。
およそ200ページ中半分が、支援を必要とする方々と関わってきた、ソーシャルワーカーらしく言うと「他者の人生や周囲の環境に介入した」様子がありありと書かれています。
p.27に「若い方々に、ソーシャルワーカーの仕事の魅力や面白さを伝えられたらと願います」と書かれています。魅力や面白さはもちろん感じますし、さらに宮本さんという一人の人間がソーシャルワーカーとして四苦八苦しながらも粘り強く関わり続けた・戦い続けた情景から、医療福祉専門職の若手~中堅者が「ソーシャルワーカーとしてどのように成長していけばいいか」のヒントを得られる書籍であると感じています。 -
Posted by ブクログ
"ソーシャルワーカー"という言葉は物凄く曖昧で、どんなことをしている仕事かよく分かりません。
たまに、もっと適切な呼び方があるんじゃないかと思ってみるのですが、その仕事をしれば知るほど"ソーシャルワーカー"と呼ぶしかないということに気付きます。
著者は1943年生まれ。長年、福祉現場で実際にソーシャルワークに携わってこられました。
その長い経験の中から、ソーシャルワーカーという仕事がどういう内容なのか、どういう姿勢でこの仕事に望めば良いのかということが、自身の体験を元に丁寧に書かれています。
著者は私より一世代上の先輩ですが、私はこの本は今まさにソーシャルワークの現場に入ってきた、もしくは入ろうとしている一世代後の後輩たちに読んでほしいと思いました。 -
Posted by ブクログ
理学療法士という職業柄、MSW(Medical Social Worker:医療ソーシャルワーカー)と仕事をすることが多いので興味深く読んだ。
この本はソーシャルワーカの仕事が網羅的に解説されているのみならず、ソーシャルワークの信念的な部分が多く述べられている。
冒頭、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の一節が紹介・解説されていたので、思わず手に取ってしまった。
第一章では、ソーシャルワーカーが対象とする人々
第二章では、著者が体験したソーシャルワークについて、どのような人にどのような関わりをしたか
第三章では、ソーシャルワーカーとしてどのような知識・技能をもとにして対応したのか
第四章では、ソーシャルワーカの成り立ちと広がりを歴史的に解説
冒頭では宮沢賢治の詩から話が進められたのだけども、エピローグでは与謝蕪村の句をソーシャルワーカ的に解釈して締めくくられている。
「愁(うれ)ひつつ 岡にのぼれば 花茨(いばら) 」
現職のソーシャルワーカーに対しても、また、これからソーシャルワーカーを目指す人達に対しても、非常に力強いエールになっていると思う。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
ソーシャルワーカーは、社会の中の居場所を見失った人を、支え育てて、暮らしてゆく環境を整える仕事。困っている事情、家族関係や社会関係は多岐にわたるので、具体的な行動はさまざまですが、でも大切なことはひとつです。今後ますます必要とされるこの仕事に、ほんとうに大切なこと、教えます。
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【目次】
プロローグ;ヨクミキキシワカリ(宮沢賢治)
第1章 ソーシャルワーカーが対象とする人々
・人生を見直すきっかけをつくる
・守備範囲は非常に広い
ほか
第2章 ソーシャルワーカーがやっていること
・“なかなか死ねない、のですか?”
・“その人、確かに放火はしたけど、でも、手加減してます!”
ほか
第3章 ソーシャルワーカーの力
・相手を動かす三つの要件
・知識と技術が重なり合って
ほか
第4章 ソーシャルワーカーの仕事の広がり
・ソーシャルワーカーの起源
・一九四五年という転換期
ほか
エピローグ:愁ひつつ 岡にのぼれば 花いばら(与謝蕪村)
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