ハンヌ・ライアニエミのレビュー一覧

  • 量子怪盗
     電子書籍が普及する昨今、かつてのハヤカワSFシリーズの復刻というべき体裁のビニールカヴァー付ソフト・カヴァー、小口塗り、やや黄色い紙の手に馴染む「紙の本」を出す早川書房の心意気をまず称えておきたい。3年後には文庫化する商売っ気も称えておくが。
     しかし中身は旬の作家たちのSFで、バチカルピだの、こ...続きを読む
  • 量子怪盗
    すんっごく好みな作品。色々と合っていたのか、最初から最後まで面白いと思いながら読めた。途中で続編とかあればいいなーとか思ってたら、三部作の一作目とのことで、次巻も読むの決定。

    好きなとこ、面白いとこはたくさんあったけど、やっぱりグッとくるのは、ここまで科学が進み、人類のあり様も変わっているのに、「...続きを読む
  • 量子怪盗
    ラノベ風味のハードSF。遥かな遠未来、精神生命体が輪廻転生を繰り返し、何百年も生き続ける世界、この生と死が不透明な世界観と造語が素晴らしい。静者、精神集合体、義人、ゴーゴリ、量子念話、これに一々ルビがふられる。「有知能物質」は”スマートマター”、なんか意味不明だけどカッコいい。大筋は結構王道的な怪盗...続きを読む
  • 量子怪盗
    面倒くさい。
    若い頃に読んだら良かったのかもしれんが、まず名前が覚えられんし、あちこち視点が変わるのも好きではない。
    終盤盛り上がったが、そこに至る迄がタルイ。続きはもう良いわあ。
  • 量子怪盗
    思いのほか、読むのに時間が掛かってしまった。臨場感がなかなかつたわってこなかった。話やキャラはおもしろいのですが。色々な話を思い出しました。ツンデレ美少女戦士宇宙船は良いですね!
  • 複成王子
    コンピュータ用語はファンタジーな言葉に置き換わってるので、考えながら読むとなかなか進みません。魔法の世界だと思って素直に読んだ方がよかったかも。
  • 量子怪盗
    期待して読んだ新世代SFだったけど、正直、膨大なガジェットと複雑なプロットに振りまわされ、取っ付きにくくて面白さがわかるまでに至らなかった。残念。(と、突き放したくないような、期待感の残滓をずっと引きずってしまう、珍しいSFでした。)
    と、ここで終わるかと思いきや、驚きは最後に来た。
    メインプロット...続きを読む
  • 量子怪盗
    <ジレンマの監獄>から脱獄させられた盗賊。火星でショコラティエ殺人事件を推理する探偵。ルビとガジェットとアクションが大盛り。
    作者はフィンランド出身イギリス在住だそう。
  • 量子怪盗
    まあ、面白かったけど、未解明の謎を残し過ぎ。続編が出るんだろうけど、そうやって次の作品に引っ張るのはどうかなあ。
    最新の科学や技術を駆使した描写や小道具はスゴイと思うが、それだけに古びてしまうのも早そうだ。ニューロマンサーみたいにね。