イアン・ランボットのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1993年に刊行された書籍が再版された本である。自分が読んだ九龍城に関する書籍や写真集の中で、唯一実際に人が住んでいた時期に撮られた写真が掲載されている。住んでいた人々のインタビューも併せて、城内でどのような生活がされていたのかを知りたければこの本が最適だと思う。
読んでいて感じたのは、同じ城砦内に住む人でも、住んでいる場所や職業によって、危険度も住みやすさも全く意見が異なるということ。また、取り壊しの際の補償内容に関しても、工場や商店など小企業を営んでいる人たちと無免許の医者は全く納得していないというのも興味深かった。
城外に出ても,住める場所があればいいという話じゃない。仕事を再開するた