小川隆夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャズファンなら知らない人はいないであろう「帝王」マイルスについて、おそらく最も濃密に書かれた本だろう。なぜなら、マイルスにここまで近づき、「お前は俺のことを何でも知っているだろう」とまで言われたジャーナリストはおそらく他にいないからだ。
本書を読むと、改めてマイルスの人生はジャズの歴史そのものだということ思い知らされる。
ビバップからハードバップ、クールジャズ、モードジャズ、フュージョンに関係し、しかもシーンの中心にいる。
さらに、チャーリー・パーカー、バド・パウエル、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターなど、同じくジャズの歴史をつくってきた巨人たちと関わり -
Posted by ブクログ
これは、まるでイノベーションの教科書のようだ。ジャズの革命児マイルス・デーヴィスの生涯を作品中心に追いながら綴った、文庫本で700ページ近くに及ぶ力作。実際の曲を聴きながら読み進めることを勧めたい。
マイルスの音楽はそれこそマイルドでセクシーな物からフュージョン、ファンクなど時には時代に合わせて、時には時代を超えて変化、進化していく。しかしそこには常にジャンルにとらわれない「自分の音楽」の追求があった。しかし目を見張るのは、彼から巣立っていった巨星の数々。ジョーコルトレーン、ハーヴィーハンコック、ウェーンショーター、名前をあげたらキリがない。多くのスターが彼との子ロボレーションから巣立っていっ -
Posted by ブクログ
「マイルス・デイビスの真実」小川隆夫
生前にマイルス本人とけっこうな親交もあった作者による、評伝+思い出本。
この手の本はマイルスについては結構な点数が出ていて、僕も数年に1冊みたいなペースで読んでいます。
大抵がそれほど変わった内容はなくてほぼ同じ。それでも面白く読んでしまいます。この本も大変に面白かった記憶がありますが、もはや「この本ならではの内容」なんて何も覚えていない・・・。
それにしても、1950年代というと、マイルス好き(特にロック=フュージョン方向に進撃するまでのマイルス好き)からすると黄金時代な訳ですが、その時代がマイルスくらいのタレントにとってもいかにひどい黒人差別が日常と