大河原美以のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供は生存本能として「イヤ」を発している、それがいやいや脳。
もう一方で成長につれて、おりこう脳が出来ていくと、イヤをコントロールできるようになる。
生存本能に必要なイヤを、無理に封じて、大人の都合でコントロール我慢させると別の箇所に歪みがでる。
イヤを封じ込めず、「〇〇できなくてイヤだね〜」と気持ちを代弁してあげて、理解の姿勢を取ること。
また、イヤの裏側にある生存本能に着目し、安心・安全を与える(受け入れてバグなどをする)ことで、イヤイヤは治まるというお話。
そりゃ生存本能でイヤイヤしているんだから、安心を与えたら治まるよね〜、いい内容です。 -
Posted by ブクログ
いやいや脳は生きるための本能が司っている。
そこからくる子供の「イヤ」を受け止めることが大切。
しつけの枠組みは守る。
ex)→お菓子を買ってほしくて泣き喚く子供に「泣いても買わないよ!」と叱って、泣き止まずに親が諦めて買ってしまう。これが良くない。
お菓子を欲しい気持ち、泣き喚きたい気持ちをまずは受け止めて「お菓子美味しいもんね。食べたいよね。」等、声をかける。抱きしめる。しかし、枠組みは守るのでお菓子は買わない。
これが信頼関係を育む。
うろ覚えの感想。。。
「気持ちは受け止め、しつけの枠組みは守る。」これは絶対覚えといて、実践している。
なかなか難しいときもあるが、効果はある。 -
購入済み
子の成長と共に何度も読み返す本
子供の成長の早さに自身の常識・認識のアップデートが追いつかなくなった時、繰り返し読み返すことで子供の目線に立ち返ることができる、めじるしのような本です。
よく泣くようになった、イヤと言うことが増えた、言葉を理解してるはずなのに…など、子供の行動に「なぜ?どうして?どうしたら?」と気持ちがザワザワした時に読み返すと、子供の気持ちと接し方がわかると同時に、自身の心にもゆとりを与えてくれます。
とても良い本に出会えました。
感謝。 -
Posted by ブクログ
「怒りをコントロールできない子供」の起こる仕組みと、その対処法を、適時わかりやすいイラスト(概念図)を使いながら解説してくれる解説書。
前半は「なぜ切れてしまうのか?」という仕組みの解説。「ネガティブな感情の社会化」が行われていない環境にいる子供が、そんな感情を言語的領域では押し殺した結果、「解離状態」になって非言語的領域でネガティブな感情を表現してしまう、という仕組みは、実際のキレる子供を見ていて感じていた違和感や仮説をうまくまとめてくれるものだった。
中盤は、そういう「成長発達システム」を経て今に至っている子にどう対処するかの解説。対処するにあたって、その生い立ちや本人の持つ障害ではな -
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①発達において個人の基本的感情喜怒哀楽が社会化されるのがまず第一段階である。他者に対する感情(たとえば「思いやり」)とはそのうえで発達する二段階めのものなので一段階目が獲得されないと二段階めは構築されていかない。
子供にとってことにネガティブな感情を共感的にくみ取ってもらい承認してもらい感情を言語化してもらうことは重要なのである。
②子供が真の意味で良い子に育つことを願うことと
他者から見て良い子であることを願う(言語的には愛していないというメッセージ)あるいは親に対して良い子であることを願う(非言語的には愛していないというメッセージ)、ということは”両立しない”。
③対話の文脈と質は相手の発 -
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会話形式で進められているこの本は、学校の先生が具体的な対応をイメージできるとても参考になる本ではないでしょうか。
しかし、子どもから激しい怒りをぶつけられたら、とても、冷静ではいられないと言うのがほんとうのところのような気もします。そこで、このような本に出会うと、自分の前では子どもが自分の感情を表出してくれたのだと多少ポジティブに発想の転換を図ることができそうです。
そして、感情のコントロールにつまずく子どもだけではなく、その周辺の子ども達への対応も丁寧に考えようとしているこの本は、答えはないけれど、我々大人が一人一人の子どもの心の育ちにいかに関わるべきかを丁寧に導いてくれるものだと感じま -
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ちゃんと泣けるって聞いたとき、「いや、子供はいつだってちゃんと泣いてるやん」と思ったけどそうじゃないんだ!
悲しいとき、悔しいとき、辛い時にちゃんと悔しいと泣けること。その感情を親が受け止めて、抱きしめてあげる。安心を与えること。
転んで泣いた子供に、すぐ泣くんじゃない!って言うんじゃなくて、「痛かったねぇ」と泣いた時の感情を受け止めてあげることが大事。
簡単そうに見えるけど、切羽詰まってる時ってなかなか言えないよねぇ。周りの目を気にして、泣き止ませないとって焦っちゃいそう。
その時は、「泣き止ませないと何か言われるんじゃないか、子育てがダメなんじゃないか」と心配になる親の気持ちではなく -
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いま1歳の息子を育てています。イヤイヤ期に片足を突っ込んでおり、泣き叫ばれるとイライラしてしまったり、じっとできないとなんでなんだろうと辛くなったりしていました。本書では泣ける子は生きる力に満ちている子であり、子供の悲しい、苦しい、悔しいという不快感情はいわば生理現象のようなものでありそれを無理に止めることは後々感情のコントロールができなくなってしまうとあります。一見難しい内容ですがカウンセリングのような会話形式なので理解しやすいです。この本を読むと子供の不快感情の関わりがとても大事なことがわかります。子育てに悩む方に見て頂きたいです。
「親は子供の感情を育てる義務があります。親を癒してくれ