伊藤雅文のレビュー一覧

  • 倭の五王たちの真実 - 『日本書紀』が仕掛けた壮大なミステリー -

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    有史以前のストーリーは正しさを証明する術がなく、「言ったもん勝ち」の世界である。なので歴史というよりもSFに近く、その前提で「話半分」で読めばエンターテイメントとして非常に面白い。日本書紀や古事記の解釈は最近読んだ『イザナキとイザナミの正体』とも異なり、どちらが正しいのかは誰にもわからないが、古代史は証明しようがないからこそ面白いと言える。ただし著者の主張を真に受けない方がよいとは思う。

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    2026年05月04日
  • 古代天皇たちの真実 - 「紀年復元法」で浮かび上がる「日本古代史」の新たな地平 -

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本書紀の紀年問題、長寿・長在位の古代天皇像や、倭の五王との年代不整合という古代史の謎に「無事績年削除法」(原日本紀仮説)という方法で古代史再点検
    「日本書紀は政治的意図を帯びた編纂物」と分かる
    無事績年削除法の核心日本書紀にある「事績(具体的な出来事)のない空白の年」(無事績年)を削除し、詰めて再構成すると主観が入らず機械的・客観的に復元できるこの方法で得た考察
    ① 天皇起源を極端に古く遡らせる目的
    ② 継体天皇朝と仁賢・武烈天皇朝の並立を隠蔽
    本書が主張したい肝は、日本書紀の武烈天皇の治世8年+仁賢天皇の在位期間は並行(並立)していたと推論
    これを第二期無事績年と仮定し、約19年の並立期間を直列化したために不自然な記述が生じていた
    継体天皇は応神天皇5世孫として地方から迎えられた
    武烈朝の血統断絶後の「新王朝」の始祖と見なされる
    皇統の連続性・正統性を強調したがいくつか謎がある

    記事の重複記載の謎:並立期に別系統で記録された出来事が、直列化された日本書紀で重複して現れる。
    ①磐井の乱(527年頃)の新解釈:従来の「地方豪族の反乱」から、継体新王朝に対する旧勢力(武烈朝系や九州豪族)の抵抗・内乱の側面が浮かび上がる
    ②仏教伝来の二説(522年・538年など)と真の伝来年:並立期の記録混乱や、百済との外交・文化流入のタイミングが整理され、どの説がどの朝の文脈かを区別できる
    ③倭の五王比定や全体紀年の整合性:中国史料との突き合わせが改善され、允恭天皇崩御(472年)や顕宗天皇崩御(506年)などを定点とした古代年代を再構築

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    2026年06月21日