服部理佳のレビュー一覧

  • わたしは贋作

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    ネタバレ

    結局は特権階級に収奪される現代アート界、という現実の中でアイデンティティを確立しようと格闘し、見事に楔を打ちつける主人公「わたし」に感動。
    物語の構造は「レベッカ」を強く意識させ、(てゆーか、これレベッカじゃね?と、かなり序盤に気づく)不穏な雰囲気が終盤まで続く。
    恋愛感情とプレッシャーと疲労から、どんどん主人公の情緒が不安定になり、クライマックスの行動は、狂気なのか意図的なのか読者には分からなくなる。

    しかしハイアートてのはどんだけ性格が悪くないとダメな世界なんかな〜って思うね。

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    2025年12月18日
  • わたしは贋作

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    「わたし」のアイデンティティや芸術のあり方はもちろんだけど、パイン・シティが秘密を抱えることになった背景についても色々考えさせられた。作品の制作過程における精神描写にどっぷり引き込まれて、長いけど後半は夢中でした。
    ちなみにこれに触発されて美術手帖のフェミニズム特集買ったらめちゃくちゃ面白かった。

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    2021年08月18日
  • わたしたち地球クラブ

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    SDGsについてのYA小説。さまざまな人種・問題を抱えた生徒たちが地球クラブを通して環境について考える。

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    2024年05月29日
  • わたしは贋作

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    正直、ミステリ、サスペンスといった印象は薄い。
    1人の若い女性アーティストの葛藤に添えるようにミステリ要素があるだけと言った感じ。
    なので、事件の真相について動くのは後半で、それまでが長い。また絵画についての描写がどうしても多いのでよく分からない単語が並ぶことも多く読み進めるのが少ししんどかった。

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    2023年11月29日