世界経済フォーラムのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2016年のダボス会議で使われ始めたキーワード「第四次産業革命」についての入門書です。ダボス会議の創立者自身の提言なので基本的にポジティブ。詩人リルケの「未来は私たちの中にある…実際に未来が訪れるはるか以前に、私たちの中で変化を遂げるために」という言葉を引用しているように変化を加速させる立場から提言です。そう、過去の第一次産業革命から第三次産業革命までは結果論として革命だったのだ、と思いますが、今回の革命はこの言葉をトリガーに未来を引き寄せようという大きな意志を感じます。たぶん、国連やダボス会議のように主格としてのグローバルって存在が始めっからあることが故の新しい革命なのだと思いました。きっと
-
Posted by ブクログ
PCとインターネットの普及を第3次産業革命と置き、モバイル端末やセンサー機器から得たビッグデータの活用、いわゆるAIによる産業の変化を第4次産業革命と置いている。
どういった要素技術がトレンドになっていくかを俯瞰するには便利な1冊。
2025年までに迎えるだろうというティッピングポイントには一部「これはちょっと…」と思えるものもあるが、2015年当時に予測されていた内容と考えると指し示す方向性についてはそれほど陳腐化していないのではないか。
すなわち本書の中で予測されていることは近い将来現実になる可能性が非常に高く、これらに備えることは不確実な未来に対する有効な打ち手の1つになり得るということ -
Posted by ブクログ
0. この本を読む目的は何か
テクノロジーの進化が、社会にどのような変化をもたらすのか。経済の最先端で、不確実な未来の変化を考えつづけているクラウス氏の見解を知る。それにより、未来の起こり得る変化に対する、センスを高める。解像度を上げて、未来に起こり得る変化を語ることができるようになる。
その変化の中で、自分が社会に価値を提供し続けていくために、しなければいけないことを考える。
1.この本は要するに何について伝えようとした本だと理解しましたか。また、現在の自分にとって、どのような意味があるかを考えてください。
デジタル、ITの幾何学的進歩によって、激甚な変化が我々が予想できる以上のス -
Posted by ブクログ
第4次産業革命は、21世紀から始まったデジタル革命で、これまでとは比較にならないほど偏在化しモバイル化したインターネット、小型化し強力になったセンサーの低価格化、AI、機械学習と言える。これらの時代であらゆる産業が変革を起こしており、それが人々の暮らし、物の所有、消費、考え方を変えてしまっている。また、あらゆるものがインターネットにつながることによって便利になっていることもある一方、平等に対する格差は広がってしまっている。
このような時代では、そういった現状を理解し強調していくことを考えられることが必要で、リーダーとしても知性や倫理感、信頼感が求められる。
自分が今まで想像もしていなかったこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ第1次産業革命 :機械
第2次産業革命 :電気
第3次産業革命 :コンピュータ
第4次産業革命 :デジタル
偏在化し、モバイル化したインターネット環境の伸長によるIOTの発展、
センサーの低価格化、AI等により
デジタルの伸長が加速的に発展し、デジタルが産業を高次の次元に押し上げた。
社会の構造やあり方が変化しているとともに、
産業の進化スピードおよびイノベーションを加速している。
良い点
消費財の価格の下落、デジタルによる利便性、寿命の増加
新しい産業の創出による新しい雇用
悪い点
倫理的問題(プライバシー、ゲノム)、ロボットによる労働集約型産業の労働者 -
Posted by ブクログ
ネタバレダボス会議に基づく、最近のトレンド、第四次産業革命に伴う変化についての貴重な一冊
<メモ>
・本書の目標3つ
1 技術革命の包括性とスピード、その多面的な影響に対する意識を高める
2技術革命の核となる問題を明確にし、取りうる対応に重点を置いた思考の枠組みを構築
3技術革命に関する問題について官民の協力や提携を推進するプラットフォームを提供
・第四次産業革命の4つの大きな影響
1顧客の期待が変化する
2データによって製品の質が向上し、資産の生産性が改善される
3企業が新しい協力関係の重要性を理解し、新たなパートナーシップを形成する
4経営モデルが新たなデジタルモデルへ移行する
・情報の非対 -
Posted by ブクログ
まず、この本は、著者のクラウス・シュワブさんが、世界経済フォーラム主宰者ということに意味がありそう。ダボス会議で検索すると世界の名だたる企業やら政治家が出席して経済や世界の課題について議論をしているらしい。
この本は、議論の中からアンケートをとったりして、第4次産業革命についてまとめられている。ただ、歴史的背景とか根底からのシステム変革とか、構造的な不平等とか、推進力は何だとか、正直、総花的で読みにくかった。 多分、自分が外資系のIT業界にいて、それなりに変化の激しさを目の当たりにしているからか、新鮮な感動みたいなものが感じられなかった。 レイカーツワイルの本なんか読んでしまうと、ぶっとんで