山野浩一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「鳥はいまどこを飛ぶか」
「消えた街」
「赤い貨物列車」
「X電車で行こう」
「マインド・ウインド」
「城」
「カルブ爆撃隊」
「首狩り」
「虹の彼女」
「霧の中の人々」
大当たり。
山野浩一の作品は「X電車で行こう」しか読んでいなかったけれど、この短編集を読んで既刊を探そうと思った。
端的に作風の特徴を言えばカフカ、なのだろうけど、作者独自の思想と筆致が生み出すこの雰囲気は極上。
現実と非現実、日常と非日常で継ぎ目がないかのごとく移っていく一方で、途中から意外なところに物語が飛んでいく楽しさ。矛盾しそうな二つを達成してると思う。
どれも面白い。なかでも特に「霧の中の人々」は読書をしていて -
Posted by ブクログ
ネタバレんー、なんともシュールっていうか、そんな感じの作風の方でした
海外SFは良く読んだけど日本はほぼ知らないのよね
作品の時代設定?っていうか舞台は全編通して40年位前?
なんか、赤軍とか全学連とかそんな感じ
教科書とかに載ってる安田講堂の立てこもりを思い出しながら読んだw
映像とかでしか知らないからなんとなーく、新しい?っていうか、新しくはないんだけど…物珍しい感じ?
「鳥はいまどこを飛ぶのか」
a~lまでどの順番でも良いと言うので適当に2回位読んだ
本当に並行世界を渡る鳥に導かれたような印象。
「消えた街」
街っていうかマンション群が異空間に放り出され、外の人にはみえないが住人には存在し続 -
Posted by ブクログ
おすすめされて読んだはじめましての作家さん。
おお…と思うお話もあれば、「???」となるお話も多く、あまりピンときませんでした。
「消えた街」「赤い貨物列車」「X列車で行こう」が面白かった。ドイツ連邦鉄道の特急がくるの良かったな〜見えない団地や電車も好きな世界です。
「マインド・ウインド」「カルブ爆撃隊」「霧の中の人々」は苦手な方の不条理劇…不憫になります。でも、真性マインド・ウインドが福岡市の大濠公園から西に向かって行進してたのは面白かった。唐突に土地勘バリバリある場所、村上龍「半島へ出よ」エリアです。
著者による唐がらしマーク、少ないものが好きで多いものが苦手とわかりやすく分かれてました -
Posted by ブクログ
内容紹介
この小説は、最初の二節と最終の二節以外のaからlの配列を任意に変更して読んで下さって結構です──各章の間を自由に飛翔する鳥を追うことで無数の物語展開を体験できる表題作の他、三島由紀夫・寺山修司らに高く評価された「X電車で行こう」、単行本未収録作品「内宇宙の銀河」など全9 編を収める。サンリオSF文庫創刊から先鋭的なSFや前衛文学の紹介に尽力し、創作・評論両面で輝かしい軌跡を残した巨人による幻の傑作群。
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初期の筒井康隆のようなシュールさとペーソスまみれのユーモアを感じる逸品集。