中上紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はたして中上紀は、父=健次を易々と乗り越えてしまったのだろうか?あるいは、父娘二代にわたって呪縛される熊野とは、いったい如何なるデーモンが住む深淵なのだろうか?以上の2つは、三流コピーライター役の狂言回しである私が本書を最初に手にしたときに、考えるともなく頭に浮かんだキャッチコピーでございます。もっとも、こういう三流週刊誌的興味本位っぽい言葉は、ご本人が一番忌み嫌うであろうことは承知の上で、あえてヒンシュクを買うのを逆手に取って使うというのが、この商売の常とう手段であるようでございますね、はい。ところで、私はいままで彼女の熱心な読者ではありませんでした、と言うのも恥ずかしいくらいの無責任な、あれほど中上健次にある時期に泥酔するように寄り添った人間として恥ずかしいくらいに無責任な、愛娘への態度だったと思います。その間の彼女の苦悩など、彼女の苦闘など、彼女の奈落の底から這い上がって来るような研鑽など考えもしなかったでしょう。普通に、まったく別の自我で書けば良かったのにと、なんど呻吟したかわかりませんが、しかし彼女はあえていばらの道を選んで愛父と同じ草ぼうぼうの未開の途を歩こうとしたのでした。ああしんど、本の周辺を駄文につづるのはやっぱり疲れます。本の感想は、またあとで。・・・・・