夜のバルーンを上げるバイトをする、非常勤教員。
夜が怖い、という人物と知り合う。
淡々と物語は進みます。
夜の主人公と昼の主人公が、同じように存在しているのに
背景で妙に印象が変わります。
知り合った人物と色々なものに触れ、感じて
そうして得られたのは、自信と喪失感。
ある事をただ見ている、という感じの文章ですが
そのせいか、最後には呆然としてしまいました。
だからこその行動だったのか、と主人公と一緒になって
納得してしまいました。
これが最後だと、思って生きていれば
後悔せずに生きていけるのですが。