山口彊のレビュー一覧

  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

    Posted by ブクログ

    広島と長崎での二重被爆。それがなくても著者の人生は過酷な
    ものであった。幼い頃に縊死した生母の姿を見、就職先の
    三菱造船所では職工と大卒社員の待遇の違いを見せつけられ、
    結婚後は授かった長男を医薬品不足で亡くしている。

    戦中、多くの男手が戦地に送られた。広島の造船所で技術者が
    足りない。応援に行ってくれないか。3カ月の広島出張だった。
    それが終わり、長崎へ帰る日、1回目の閃光を浴びた。

    避難列車が出る。閃光に焼かれた体を動かして、帰郷の途に就く。
    長崎へ帰り着いた翌日、会社へ帰郷の挨拶に訪れた時に2回目の閃光。

    原爆に焼かれた広島を、長崎を、詳細に綴っている訳ではない。
    凄惨であったろう

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    2017年08月17日
  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

    Posted by ブクログ

    戦争はだめだ、  
    洗脳されてるし本当のことなんて言えないし 
    お互いが憎みあっても何も変わらない 
     
    山口さんは二度も被爆してひどい火傷を負ったけど 
    長生きされた 
    子供のため、伝えるため、生きるため、 
    すごいパワーがある人 

    少しでも世界中の多くのひとと同じ気持ちに 
    なれたらいいなぁ 

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    2020年08月26日
  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

    Posted by ブクログ

    広島、長崎で被爆し、93歳で亡くなった山口彊さん(2010年死去)の自伝。英テレビ、BBCがバラエティー番組で、「原爆を2回も体験したもっとも運の悪い男」として紹介したのが、この山口さんである。BBCも、この本を読んでいれば、あんな風には取り上げられなかったはずだ。

    前半部分は生い立ちから、戦中の暮らしぶりが中心で、市民がどのような目で当時を見ていたのかが興味深い。

    後半は二重被爆の体験記。山口さんは長崎の三菱造船の技師で、出張先の広島で被爆した。川には人間が筏のように漂流する風景を見て絶句する。

    自身も左腕に大やけどを負いながら、8日、長崎駅に到着。その翌日、工場で、また空が「ピカッ」

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    2013年08月06日