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  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆
    4.3
    広島と長崎で、二度被爆した人がいる。戦後60年以上沈黙を保ってきた著者が93歳になり、重い口を開き語る半生。軍部の「正義」に疑問を持ちつつも、造船技師として派遣された広島で被爆し、命からがら逃げ帰った故郷長崎で二度目の被爆。戦後は米軍の通訳や英語教師として、原爆症と闘いながら必死で家族を守り続けた男が息子を原爆症で失った今考える「あの戦争」とは何だったのか。被爆者からのあまりに貴重な証言。

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ユーザーレビュー

  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

    Posted by ブクログ

    広島と長崎での二重被爆。それがなくても著者の人生は過酷な
    ものであった。幼い頃に縊死した生母の姿を見、就職先の
    三菱造船所では職工と大卒社員の待遇の違いを見せつけられ、
    結婚後は授かった長男を医薬品不足で亡くしている。

    戦中、多くの男手が戦地に送られた。広島の造船所で技術者が
    足りない。応援に行ってくれないか。3カ月の広島出張だった。
    それが終わり、長崎へ帰る日、1回目の閃光を浴びた。

    避難列車が出る。閃光に焼かれた体を動かして、帰郷の途に就く。
    長崎へ帰り着いた翌日、会社へ帰郷の挨拶に訪れた時に2回目の閃光。

    原爆に焼かれた広島を、長崎を、詳細に綴っている訳ではない。
    凄惨であったろう

    0
    2017年08月17日
  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

    Posted by ブクログ

    戦争はだめだ、  
    洗脳されてるし本当のことなんて言えないし 
    お互いが憎みあっても何も変わらない 
     
    山口さんは二度も被爆してひどい火傷を負ったけど 
    長生きされた 
    子供のため、伝えるため、生きるため、 
    すごいパワーがある人 

    少しでも世界中の多くのひとと同じ気持ちに 
    なれたらいいなぁ 

    0
    2020年08月26日
  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆

    Posted by ブクログ

    広島、長崎で被爆し、93歳で亡くなった山口彊さん(2010年死去)の自伝。英テレビ、BBCがバラエティー番組で、「原爆を2回も体験したもっとも運の悪い男」として紹介したのが、この山口さんである。BBCも、この本を読んでいれば、あんな風には取り上げられなかったはずだ。

    前半部分は生い立ちから、戦中の暮らしぶりが中心で、市民がどのような目で当時を見ていたのかが興味深い。

    後半は二重被爆の体験記。山口さんは長崎の三菱造船の技師で、出張先の広島で被爆した。川には人間が筏のように漂流する風景を見て絶句する。

    自身も左腕に大やけどを負いながら、8日、長崎駅に到着。その翌日、工場で、また空が「ピカッ」

    0
    2013年08月06日

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