山口彊の作品一覧
「山口彊」の「ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山口彊」の「ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
広島と長崎での二重被爆。それがなくても著者の人生は過酷な
ものであった。幼い頃に縊死した生母の姿を見、就職先の
三菱造船所では職工と大卒社員の待遇の違いを見せつけられ、
結婚後は授かった長男を医薬品不足で亡くしている。
戦中、多くの男手が戦地に送られた。広島の造船所で技術者が
足りない。応援に行ってくれないか。3カ月の広島出張だった。
それが終わり、長崎へ帰る日、1回目の閃光を浴びた。
避難列車が出る。閃光に焼かれた体を動かして、帰郷の途に就く。
長崎へ帰り着いた翌日、会社へ帰郷の挨拶に訪れた時に2回目の閃光。
原爆に焼かれた広島を、長崎を、詳細に綴っている訳ではない。
凄惨であったろう
Posted by ブクログ
広島、長崎で被爆し、93歳で亡くなった山口彊さん(2010年死去)の自伝。英テレビ、BBCがバラエティー番組で、「原爆を2回も体験したもっとも運の悪い男」として紹介したのが、この山口さんである。BBCも、この本を読んでいれば、あんな風には取り上げられなかったはずだ。
前半部分は生い立ちから、戦中の暮らしぶりが中心で、市民がどのような目で当時を見ていたのかが興味深い。
後半は二重被爆の体験記。山口さんは長崎の三菱造船の技師で、出張先の広島で被爆した。川には人間が筏のように漂流する風景を見て絶句する。
自身も左腕に大やけどを負いながら、8日、長崎駅に到着。その翌日、工場で、また空が「ピカッ」