「10年後に後悔しない働き方」
23社の経営者が語るハッピーな働き方。
本書に登場するベンチャー経営者達は、ベンチャーの意義についてこんな言葉を残しています。
☆自分と会社の成長がリンクするのが醍醐味/株式会社ブラス河合氏
☆大胆な権限委譲を受ける事で人は圧倒的に成長出来る/株式会社東京
...続きを読む一番フーズ坂本氏
☆成長機会を自ら摑むベンチャーの文化/株式会社ネオキャリア西澤氏
イノベーションと成長がベンチャーのキーワード。しかし、必ずしも全てのベンチャーにこの2つを掴める環境があるとは限らないのは要注意です。就職活動では、伸びているベンチャーを選ぶべきですね。
登場する会社は、規模的にベンチャーではありません。しかし、気概と言う面ではベンチャーなんでしょう。就職活動中に知った企業は、ワークスアプリケーション、マーケットエンタープライズ、オプト、ピーアンドエフ、等。
個人的に、面白いなと思ったのは、アイパッションでしたね。確か、伸びているベンチャー、評価の高いベンチャーのみを対象とした就職サイトをやっていて、経営者達と立食をしながら話を聞けるというサービスを学生達に展開していたかと思います。あれは良かったです。
本書の中で一番印象深かったのは、角南圭CEO(株式会社うちナビ)の章です。ベンチャーではなく大企業を後押しするのは、本当に学生を思ってのこと。
“ベンチャーの資源は社長しかなく、社長が社員の教育に関わらないと彼等が成長できない。社長が教育熱心では無いベンチャーは行くべきではない。”
“200、300規模のベンチャーなら目標となる上司は2、3人くらい。ノリや勢いで仕事をしているベンチャー管理職はたいしたことはない。分厚い教育で指導された大企業の管理職を上司にした方が良い。”
等、ベンチャー経営者としてではなく1人の経営者、大人として助言しています。そこが良いです。
しかし、一番素晴らしいなと思ったのは、日本の国力の源泉は教育であるとして、最終的には教育の仕事に携わり、教育機関を作りたいと言う夢を持っている事です。人を慮った経営の先にある夢を是非達成して頂きたいです。
ベンチャーを選択しようかなと思っている学生は読んでみても良いかなと思います。
また、何をいつどこで誰とどうやってやるのか、それを考えた上でベンチャーが適切ならベンチャーを選ぶべきかなと思います。