吉岡道夫のレビュー一覧
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内容(ブックデータベースより)
神谷平蔵が下目黒村の名医・竹井筍庵に弟子入りしてふた月。そろそろ浅草に帰ろうかと思い始めた矢先、平蔵が出遭ったのは刈谷惣助という笹岡藩の脱藩浪人だった。惣助は不貞をはたらいた妻を密通相手ともども成敗し、藩を出奔してきたという。しかし、その相手は城代家老の縁者だったため、惣助には藩をあげての討手がかかっていた。
討手の目を避けるため虚無僧に化け、江戸に戻った平蔵の後を追った惣助。だが、再会した二人を待ち受けていたのは、刺客集団の嵐のような襲撃だった。かろうじて撃退した平蔵と惣助を狙うさらなる剣客の群れ。闇の世界の元締め・播磨屋に差配された最大の難敵たちとの激 -
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内容(ブックデータベースより)
妻の篠が身籠もって里帰りしたため、浅草東本願寺裏の自宅でひとり暮らしになってしまった神谷平蔵。久しぶりの独り身を満喫できるかと思いきや、おりからの長雨に体調をくずした蛇骨長屋の住人たちの診療に追われ、羽根をのばすこともままならない日々だった。だが、つかのまの平穏は、またしても平蔵をねらう剣客に破られる。夜道、突如立ち合いを挑んできた鬼牡丹の紋の剣士と刃を交え、平蔵は深傷を負ってしまったのだ。相手は昨年、平蔵が深川十万坪で斃した水無月藩士・鉢谷甚之介の義弟・真柄源之丞だった。傷を癒し、ふたたび十万坪で源之丞と相まみえる平蔵。不条理な遺恨に翻弄される剣士たちの闇路 -
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作品紹介・あらすじ
盗賊の付け火によって千駄木の家を焼け出されてしまった神谷平蔵と妻の篠。ようやく浅草東本願寺裏に[医師]の看板を掲げたものの、相も変わらず閑古鳥が啼く日々だった。
そんなある夜、平蔵は数人の侍に襲われていた若い浪人を助ける。傷を負った浪人は成宮圭之助という元水無月藩の郷方廻り。藩主の漁色の餌食になりかけた許婚とともに脱藩し、江戸に逃げてきたのだという。襲った相手は上意討ちを命じられた藩の討っ手だった。さらなる刺客を送り込み、平蔵をも狙う水無月藩。平蔵は茨の道を選んだ若い男女を守るべく敵に挑むが、その戦いの行く手には非情な定めが待ち受けていた…
令和5年10月18日~20 -
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作品紹介・あらすじ
新たな妻・篠を娶り、団子坂に医者の看板を出した神谷平蔵。そこそこ繁盛しているが、患者は貧乏人がほとんどで治療代もツケばかり。平蔵は火の車の台所にぼやくばかりの日々だった。
そんなある日、根津権現に薬草摘みに出かけた平蔵は、若い娘が三人の狼藉者に襲われているところに遭遇した。間一髪、娘を救うものの、平蔵は一人の浪人と刃を交えた際に掠り傷を負ってしまう。
おりもおり、市中では若い娘の拐しが横行。根津権現の浪人はその一味らしい。鐘捲流の剣客・平蔵と互角の腕をもつ男の正体は? 一味の隠れ家を突き止めた平蔵らは敵地・国府台に乗り込むが…。
令和5年10月11日~15日 -
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内容(ブックデータベースより)
この世の地獄か――薬種問屋に押し入った凶賊の犯行跡を見て、同心・斧田晋吾は吐息をもらした。
店の主と一家は無惨に殺され、金はすべて持ち去られたが、
生き残った女中の話によると、賊は顔に役者のような隈取りをしていたらしい……。
一方、磐根藩の御家騒動を収め、平穏な日々を送る神谷平蔵だったが、ある日、謎の黒衣集団に襲われる。
愛刀ソボロ助広を抜きはなち応戦するものの、敵の放った飛刀に平蔵は手傷を負ってしまった。
遺恨の鎖を断ち斬り、愛しい女を守るため、平蔵が讐鬼の邪剣に立ち向かう!
令和5年8月18日~22日