村上由美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
OECD東京センター長による、さまざまなデータを国際比較しまとめたもの。長年ゴールドマン・サックスで活躍し、スタンフォード、ハーバードの修士を持ち、国連勤務経験もあるといった著者の経歴は驚きである。OECDに勤務しているだけあって、豊富で正確なデータをもとに極めて説得力ある論理を展開しており、参考になった。わかりやすい。日本は、AI、ICTなどの最新技術を駆使して省人化を図っていくことが優位をもたらす、唯一の国家であるとの意見は面白い。
「(デューク大学 キャッシーデビッドソン)現在の小学1年生が大人になる頃には、彼らの65%が今存在していない新しい仕事に就く」p13
「(OECD)最も高水 -
Posted by ブクログ
今の日本に対する素晴らしい応援歌ですね。OECDの大量の統計で説得力も説明力も抜群(一部は前提条件のわからない統計も)。女性の活躍の大切さは彼女の説得力自体が十分に説明している。日本が女性への機会提供の観点で立ち遅れているからこそ、女性参加による成長余力があるとすること。企業内失業に近いベテラン社員、高齢者の参加による成長余力。完全雇用状態での労働力不足であるからこそAIによる働き方の変化も受け入れられる日本。経済成長は人口ではなくイノベーション。日本はイノベーションの潜在能力も、人的資源のポテンシャルも高い。どれも納得。ただ、結局は成長がまだ絶対前提になっている議論に思える。規模の成長をある
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Posted by ブクログ
国際比較統計ということで大局的すぎて具体的に何がどうということが腹落ちしないまま読み終えてしまった。日本人は能力はあるのだから、特に女性や高齢者やニート層などの埋もれた人材を活用し、日本の技術を生かすシステム、政策を取り入れていけばそれが強みになるということだったのかな。埋もれた人材の活用は大いに賛成。仙台市でも人口1パーセントが生活保護を受給していて、多額の税金を垂れ流している現状。今や通勤しなくてパソコン一つアイデア一つで仕事ができる時代。こうした人材を活用して社会に役立てていくことは必要。女性については、子育て世代を支援する仕組みが必要。保育士の所得向上と保育園の教育システム構築が望まし