櫻井豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメリカ株式市場におけるアルゴリズムのシェアは2012年段階で85%
10億分の1秒単位でのトレード
2010年を5月6日午後2時32分
フラッシュ・クラッシュ、30分の間に歴史的な暴落と回復。
引き金は取引ロボによる巨額売りと、それに追従した多数の超高速ロボトレーダー
注文から執行までのタイムラグを利用して、先回りして安く買ってしまう。
チャート読み、板読み、イベント読み
ロボトレード運用会社パーチェ、1238日の取引のうち、損失が出たのは1日だけ
リーマンショックをきっかけに、電子化が進み、証券会社の信用低下。
人工知能の歴史
チューリングによるエニグマ解読。ノイマン式 -
Posted by ブクログ
人工知能が 様々なところで、言われるようになってきたこのごろ。
将棋において、棋士が人工知能に負けて、
囲碁においても、アルファ碁に同じように 負けた。
少なくとも、おおきな変化が起こっているな
と思っていたが、あまり深く 考えていなかった。
よく考えたら、お金と言う数字を扱っている分野である
金融に 人工知能が 有効ではないかと思って、
この本を 読んでみた。
想像を超えて、人工知能が 金融の分野に浸透して
活躍している様を見て、驚いたのである。
株式、為替などの分野において ロボトレーダーが
人間の勘と経験をもったトレーダーを追い出していた。
疲れを知らず、感情に溺れない ロボトレーダー -
Posted by ブクログ
たまたま大学時代の研究室の友達が集まった懇親会が新宿であった。金曜日に企画されたので、その週末は東京に滞在した。基本的に週末は三重の自宅に戻るので、東京に居る機会は少ないのだが、人が集まり、玉石混交の情報が交わされる東京。グッチーさんの講演会を聞いてみた。そのときに、米国ではフィンテックが予想以上のスピードで進んでいて、近い将来、相当数の銀行がなくなっていくだろうという話を聞いた。そのときのキーワードが「Fintech」であり「AI」だった。その話しが頭にずっと残っていたのだと思う。oazo丸善で手に取った一冊だ。
著者は早稲田の理工学部数学科を卒業し、東京銀行に就職した技術系の方(櫻井豊さ -
Posted by ブクログ
前半は米国を中心とした金融業界のITの活用やヘッジファンドや資産運用について、続く後半は人口知能の歴史を振り返りつつ人工知能の現状を説明し、日本の金融業界の体質から将来へ向けての提言を行っている。米国での金融業界のIT活用では超高速(他の取引の先回り)取引することで、利ざやを稼ぐ方法から、短期的な相場を予想してマーケットメイクする超高速ロボ・トレーダーが活躍しているが、日本では取引所自体は超高速ロボ・トレーダーに対応しているものの活用して稼いでいるのはほとんど外資とのことです。株式相場なら全体の相場があがればまだ景気が上向くとかの効果もありそうですが、為替相場などはゼロサムゲーム、本書でも提言
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Posted by ブクログ
ヘッジファンド業界で人工知能を使いこなすファンドが優勢になっている。従来の経験と勘に頼るカリスマ投資家の時代は終わりを告げようとしている。
人工知能は急速な進歩を遂げつつあり、チェスは10の120乗、将棋は10の220乗、囲碁は10の360乗のパターン数があるが、人工知能は次々と人類を打ち破っている。
また、人工知能やビッグデータの分析技術の進歩により702の職種のうち47%が90%以上の確率でロボット化の可能性があるという。
ニューラルネットワークによる機械学習の特徴は、なぜ人工知能がそのような結果をアウトプットするのかわからないという。つまり、それを作った製作者でさえ、その理由がわからない