ダークウェブとは言うまでもなく、あのコピペである。
「初カキコ…ども…
俺みたいな中3でグロ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは
今日のクラスの会話
あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか
ま、それが普通ですわな
かたや俺は電子の砂漠で死体を見て、呟くんすわ
it’a tr
...続きを読むue wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。
好きな音楽 eminem
尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー(虐殺行為はNO)
なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ」
というのはmixiの世界のお話であって、ダークウェブは断じてこういうものではない。
我々が日常的に使っているインターネットの世界とは別に、Tor等の暗号化通信に対応したブラウザでないとアクセスできないイリーガルなインターネットの世界、それがダークウェブである。そこでは、児童ポルノや銃器、麻薬、ハッキングにより流出したパーソナルデータ、果ては殺人依頼まで、イリーガルな商材が多くのマーケットプレイス事業者により運営されているという。
麻薬や銃器のマーケットプレイスであれば、それはリアルな世界における闇市場がオンラインに移行しただけ、という整理もできるかもしれないが、やはりここで重要になるのは、様々な手法で流出した我々のパーソナルデータの扱いではないか。パーソナルデータがダークウェブで流通しているのは、端的に言えばサイバー攻撃に対するセキュリティが担保されていないという点に収斂する訳であり、サイバーセキュリティを強化することの重要性を本書は逆説的に示している。