寵物先生のレビュー一覧

  • 虚擬街頭漂流記

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    第1回島田荘司小説賞受賞の台湾ミステリ。仮想空間での殺人というSF的設定に隠された端正な仕掛けに大満足。さらにその仕掛けが小説全体の主題と密接に結びついているのも素晴らしい。すごいぞ台湾ミステリ!!。

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    2010年08月03日
  • 虚擬街頭漂流記

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    久しぶりの華文ミステリー!

    ヴァーチャル世界を上手く扱った作品で、後半に行くほど面白くなった。

    仕掛けもありきたりだが上手く読後感に惹かれた。

    華文ミステリーにハマりそう!?

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    2025年06月08日
  • 虚擬街頭漂流記

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    VRという題材を活かした実に巧妙なミステリ。Who, How, Whyどれもよく練られている。物語の構成も見事だ。そして日本での刊行が2010年であったことを知り驚く。華文ミステリの台頭は最近のことだと思っていたが、当時からこんな作品が執筆・翻訳されていたとは。2015年以降は台湾でも新作を出していないらしいのが残念だ。

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    2021年04月04日
  • 虚擬街頭漂流記

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    ネタバレ

    仮想空間で産み育てていた死んだ娘が間違って人を殺してしまったという話。縁は仮想であっても義理であっても、血の濃さではなくその人その人の性格・資質によるところが大きいのだろうなあと感じた。

    ギミックとしては、仮想空間で現実の80%の力が出せるというのがやや疑問だった。相対的な制限ではなく絶対的な制限(○○キロ以下)を設けるのが、MITでドクターまで取った研究者なら、やることなのではないかと。それもソフトウェアではなく現実世界のハードウェア側に。ただそこを制限してしまうと殺人事件が起こらなくなってしまうから無理なのかな。まあそこがやや不満だったので☆4です。

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    2016年10月30日
  • 虚擬街頭漂流記

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    ヴァーチャルリアリティと現実世界、過去と現在が交錯して... とややこしそうな設定ではありましたが、それほど難解ではなく分かりやすかったです。読後はスッキリ。なるほど島田荘司っぽいなあと思いました。

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    2010年12月07日
  • 虚擬街頭漂流記

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    ヴァーチャルストリートで起きた殺人事件、現実の都市の過去の姿を模したその仮想都市で実際に何が起こったのか…?凝った設定と緻密な展開、途中一瞬「ああそういうことか、ありきたり」と早とちりしかけましたが、実際にはそんな浅い読みを裏切る“一枚上手”なミステリになってて、非常に面白い。ネットを利用した生活が当たり前になっている世代には読みやすい、SFになりすぎていないリアルさが良い。台湾物ということで普通の海外ミステリとは翻訳の雰囲気も異なりますが、漢字表記にカタカナルビで中華世界の香りがきちんと出ていたのも良かったです。

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    2010年09月14日
  • 虚擬街頭漂流記

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    ヴァーチャルと云うものが、それほど実際に全く縁遠いものでもなくなりつつある昨今。
    そしてSFのガジェットとしてはもう、全然目新しいものではなくなっている昨今。
    ただその仕掛けをどのようにして利用するか、その利用の仕方にアイディアが要求され得る訳ですが、解説によるとこの物語ではそれが斬新であった、とのことです。
    私はミステリもSFも両方ともに詳しくないし、何が「新し」く、「本格」かとかよく判らないので、プロがそう云うならそうなのでしょうが、何となく割り切れないと云うか。
    何となく、どうしようもなく、「物語の為の殺人」と思えてしまいました。
    ミステリとしての仕掛けが凝っていればいるほどそう思えてし

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    2010年06月10日
  • 虚擬街頭漂流記

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    翻訳作品。ヴァーチャルシティでの殺人と、現実世界での起きた過去の殺人がリンクしていて……という話。
    世界観が独特なため読みにくいが、構成はすごく凝っている。トリックはダイナミックで、この世界ならではのものになっているので、世界観に入れるかどうかで評価が変わってきそう。
    台湾の人が書いた小説を初めて読みましたが、欧米の翻訳作品よりも、日本の小説構造に似ているように思った。

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    2010年05月15日