杉田俊介のレビュー一覧

  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    『何か』はいまだに捉えきれていませんが、知っておかなければいけないことが沢山書かれていると感じます
    紹介されている映画も今までは上っ面しか見ておらず、その映画が描こうとしていることにまで想像力が及んでいなかったことを実感
  • 男がつらい! - 資本主義社会の「弱者男性」論 -
    インセルの気がある自分としては救いになる箇所もあれば絶望になる箇所もあった。
    インセルの息苦しさを、そのまま誰を攻撃することなく吐き出して良いという救いと、現状を耐え忍ぶ他ないという絶望を、両方を矛盾させながら行き来すること。
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    西井開との対談記事を読んで入手を決断。
    男性学は選書が難しい領域だと思ってるのだけど、
    本書は大変な良著・好著だった。
    ホント真面目だなあと思いつつ、禿同したり、きびしー無理ーと感じたりしながら一気読み。
    フェミニズム・男性学についての書籍・議論についても、周辺領域も含めて相当網羅されていて、勉強に...続きを読む
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    差別はしたくないし、己の特権について考えたいので手に取った。LGBTQ +のところ、共感というものがいかに危険で、知識を身に付けることの大切さを考えさせられた。
  • 非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か
    この本を手にしたのは神保町の三省堂で、平積みにされていたこの本をパラパラとめくっていた。

    そこには男性の「男らしさ」について、そこに疑問を持ってしまう事、またそれらの思考の展開の糸口が書かれていた。本書を読み終えて自分が探していた表現が様々な場所に散らばっていたなと思う。
  • 百田尚樹をぜんぶ読む
    百田尚樹が嫌いだったから、保守(あるいはネトウヨ)的なオジサンというイメージの百田尚樹から、百田の言説は置いておいて、もう少し複雑な人間、男性として読み直せる機会になった。

    百田尚樹が好きな人にとっては、作品を、特に保守言論を積極的に行うようになって以降のもの(カエルの楽園など)を特に酷評している...続きを読む
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    なかなか読むのに時間がかかったが、面白い本ではあった。

    特に最初の2章が良かった。常々葛藤していたこと、『交差的な複合差別」、が、書かれていた。
    ーーーーーーーー
    多くの人は、複数の社会的アイデンティティを持ち、特権集団(支配集団)と劣位集団(従属集団)のいずれにも属しうるし、ある面では支配的だが...続きを読む
  • 非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か
    男の弱さとは、自分の弱さを認められないこと。人文学的素養と自分を抉って書いている感じ。シスヘテロが融解していく快感。これはある意味ドMですね。
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    自分が真っ当だと勘違いしている人こそ読んでほしいけど、難しいかな。

    新人男性はなぜ給湯室の掃除をまかされないのかいつも憤慨している。
  • 長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで
    アルバム「昭和」まで聴いていた。その後の長渕はどこか暴力的になり、マッチョになり、「右」にみえたりしてどんどん遠ざかって行った。最近、その「昭和」までの長渕を二十数年ぶりにまた聴くようになった。そうした機会にこの本を手にとった。長渕本人について何も知らなかったから。著者も同じような時期に長渕を聴いて...続きを読む
  • 長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで
    アルバム「昭和」まで聴いていた。その後の長渕はどこか暴力的になり、マッチョになり、「右」にみえたりしてどんどん遠ざかって行った。最近、その「昭和」までの長渕を二十数年ぶりにまた聴くようになった。そうした機会にこの本を手にとった。長渕本人について何も知らなかったから。著者も同じような時期に長渕を聴いて...続きを読む
  • 非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か
    ドクタードロップアウト組の障害者ヘルパー兼ライターの著者が、世間に要求される男性性に無意識のうちに悩む一般男性の苦しみを自虐的とも言えるほど自分に思いっきり引きつけて述べる。新書としては類書が思い当たらない、パーソナルな本だが、最後は意外にうまく結局ふれあいは大事なんだという事で一般化できている。
  • 非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か
    「人の「病気」や「障害」とは、その人の存在の欠損や不足ではなく、「神経の最善の努力の結果」である」

    女性ではなく男性の苦しみに焦点を当てた本。
    なるほど、男性は弱さを認められないのだ。
  • 長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで
    長渕剛のデビューの頃は小学生で、それから20代初めのころまでよく聴いたアーティストの一人でした。それが、彼が役者をやり始めたころから、音楽も美しさよりもささくれだったものが目立ち始め、やがて暴力や薬物の事件もあって、彼の音楽からは離れていきました。今は、たまに昔の歌を思い出したように聴くことがある程...続きを読む
  • 長渕剛論 歌え、歌い殺される明日まで
    長渕剛のデビューの頃は小学生で、それから20代初めのころまでよく聴いたアーティストの一人でした。それが、彼が役者をやり始めたころから、音楽も美しさよりもささくれだったものが目立ち始め、やがて暴力や薬物の事件もあって、彼の音楽からは離れていきました。今は、たまに昔の歌を思い出したように聴くことがある程...続きを読む
  • 男がつらい! - 資本主義社会の「弱者男性」論 -
    つらいと感じるけれどつらいと言う先がない、どうしたらいいのか分からない、という状況のときに読んだ本
    関連する書籍や映画が紹介されているので自分なりに調べる先を教えてくれました
    その後『ジョーカー』をみたら、おそらくそれまでは気づくことのできなかったずっしりとした重圧のようなものを感じました
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    タイトルに引かれて読んでみたんだけど、正直なところ小難しくてわたしにはよくわからなく、斜め読みに終わってしまったという感じ。
    でも、とかく男は正しさを主張したがるけど、「正しい男」ではなく、弱さを見せることができ、他者の弱さも受容できる「まっとうな男」になるべきだというのはうなずける。とはいえ、「ま...続きを読む
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    正に学ぼうという感覚で。先輩から借りました。
    少なくとも自分より圧倒的多くの知見に触れてきた人が現在ホットなジェンダー的話題をどのように捉えているのかが気になって。

    以下、感想。
    自分は無意識の優生思想がある人間なのでしょうか。学び続ければそれは無くなるのでしょうか。
    都合の良いところだけ切り取っ...続きを読む
  • 男がつらい! - 資本主義社会の「弱者男性」論 -
    学術的な内容を期待して読み始め、最初のほうは「うんうん」と頷きながら読んでいましたが、だんだん「?」になってきて、あとがきに「エッセイ」とあってズッコケてしまいました。まあ、自分が勝手に期待して読んだだけなので、杉田さんが悪いわけではありませんが・・・。
    杉田さんの男性問題三部作のうちの、既刊の2部...続きを読む
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    『非モテの品格』の続編。少々難解な記述が多く、帯に記載されている「手引書」としてはハードルが高いような… 前作と通底しているメッセージは、「男性性と向き合うことを逃げるな。見て見ぬふりもやめろ。痛みも全て引き受けろ。全てはそこから始まる」ということ。