永野直美のレビュー一覧

  • ウォール街のアルゴリズム戦争

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    ウォール街でアルゴリズムを操る人間なんてみんな博士号を持った数学者やロケット工学者みたいなイメージだったけれど、ここで登場する面々は高校中退の天才だったり、ウォール街じゃなくて実はシカゴからやってますみたいのだったり、無粋で押しの強いぺてんまがいの連中だったりと、個性の強い面々。1/1000秒でマーケットを撹乱する注文を出したり、システムの裏を書いたりと、まあ戦国時代です。大変革をもたらした天才ハッカーのレイバンとビックデータを駆使するグリーンバーグには夢と好感を感じました。とても面白かった。

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    2021年03月13日
  • ウォール街のアルゴリズム戦争

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    株式市場のオンライン化、高速取引、高頻度取引、AIトレーディングと、株式市場の革命の歴史。
    今年1月に読んだ『アルゴリズム取引の正体』は技術的側面から書かれた本だったが、こちらは歴史と人物とビジネスに比重が置かれている。
    ページ数の多い本だけど、面白すぎる。

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    2020年09月29日
  • ウォール街のアルゴリズム戦争

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    7p
    東京証券取引所でのコンピュータ主導の取引は2010年は10パーセントだったのが、2015年には75パーセントになっている。

    高頻度取引の話。
    498pの解説にもあるが、フラッシュボーイズの本のエピソード1みたいな話らしい。フラッシュボーイズは高頻度取引が最強って話で、これはそれが生まれた背景を掘り下げてる。

    小説っぽい書き方だった。ほとんど読み飛ばした。
    個人的にはもっと具体的なアルゴリズムの話が読みたいので。

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    2017年10月29日
  • ウォール街のアルゴリズム戦争

    Posted by ブクログ

    アメリカ証券市場のIT化の裏で起きていたアルゴリズム戦争、と言っても「電子せどり」的なかすめ取り系の取引だった訳ですが、そんな取引形態が誕生し、市場を席巻し、証券取引所のありようまで変えていってしまう、その経緯や背景を描いた本。
    金儲けをたくらむ悪い金融屋さんが仕掛けたのかと思いきや、従来のトレーダーがズルして儲けていることに憤りを感じたプログラマーがIT化を仕掛け、取引手数料を安くして、流動性を高めて…という中でこんな流れになってしまった、というのが何とも皮肉です。
    「電子せどり」的な取引は、いいとこ数分でポジションを手放して、その日毎に手仕舞いをするのですが、本の終盤にはそこから一歩進んで

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    2016年07月20日