山田隆彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本とスマホをもって、道端の木の名前を片っ端から調べていくのが本当に楽しい。
木の名前がわかったとき、その木と「出会えた」と思う。旧知の間柄の人に突然会ったかのような、親しみ深い気持ちになる。今まで何度もその木を見ていたはずだから、昔から存在は知っていたはずだ。そして、その名前を知ってはじめて親しみの対象として認識するから、「出会えた」感覚になるのだろう。(人間が一方的につけた名前なのだから、木の方からしたら、人間のひとり相撲のように見えるだろうけれど)
木はどこにでも居る。名前を知るたびにどんどん親しい存在が増えていくのだから、これほど楽しいことはない。