スチュアート・L・ハートのレビュー一覧

  • 未来をつくる資本主義[増補改訂版] ― 世界の難問をビジネスは解決できるか

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    『BOPビジネス 市場共創の戦略』(英治出版刊行)の著者で、持続可能な開発と環境保護に関するビジネス戦略研究の世界的権威、スチュアート・L・ハート教授の書籍。BOP本の名著です。

    この手のテーマは、実際の自分の業務と少し距離もあり、あまり読まないジャンルでもあったのですが、『ワークシフト』『2050の世界』『日本製造業の戦略』などを読んだあと、関連性を感じ手に取る。

    上記書籍と同様に、現在の資本主義経済が行き詰まり、その後の経済に関して、どのようなことが予測され、どのように対処すべきかの方向性やヒントが示されている。

    本書では、2カ国以上に拠点を持つ多国籍企業の総称をMNCとしてMNCを

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    2012年09月12日
  • 未来をつくる資本主義[増補改訂版] ― 世界の難問をビジネスは解決できるか

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    当然だが『ネクスト・マーケット』と重複多い。持続的な株主価値の創造=[既存の事業運営/将来的事業機会の構築]×[内部能力の育成/外部支持基盤の関与促進]のマトリクスを提示、BOP、技術革新、CSR等がそのどれに位置するのか、バランスが取れているか、という観点がわかりやすい。

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    2014年07月27日
  • 未来をつくる資本主義[増補改訂版] ― 世界の難問をビジネスは解決できるか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地球環境を保全し、持続可能な資源利用のもとでの豊かさの実現を考えさせられる。本書ではBOPピラミッドの底辺の40億人の貧困層の需要に応えるビジネスによる対応策が示されている。そこでのキープレイヤーは多国籍企業だが、トップダウン、画一的なビジネスモデルは否定される。40億人がターゲットなのではなく、それぞれの土地、村の生活者に資金・収入をもたらす土着・共創のビジネスであり、それを実現する発明・技術が求められる。
    利潤や効率性からの80:20の発想ではなく、薄利多売でもない、BOPのニーズに応え・受け入れられるビジネスにより持続可能な豊かさの実現が可能となる点は理解できた。地球環境の持続可能性から

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    2012年08月04日
  • 未来をつくる資本主義[増補改訂版] ― 世界の難問をビジネスは解決できるか

    Posted by ブクログ

    BOPをターゲットに破壊的イノベーションをすることが得策だ。先進国向け(ニーズは満たされている)の従来なビジネスモデルは通用しない。BOP層が今の生活を行わざるを得ない阻害要因を考え、排除してあげることが重要だ。
    また、人々の稼ぐ力を高めるという意識も重要である。

    先進市場:フットプリントを縮小する
    新興市場:不調和を回避する
    伝統市場:真のニーズに応える

    KEYWORD
    グラミン銀行、ビレッジフォン、土着化、BOPプロトコル

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    2013年05月03日