珍しいオーストラリア・ミステリーのシリーズ第1作。しかも、著者のデビュー作。
シドニーのマリーナで発見されたボックスに入った20もの遺体。殺人捜査課のフランク刑事は女性刑事のエデンとともに大量の死体遺棄事件を捜査する。メインの死体遺棄事件の捜査のストーリーに挟み込まれるハデスと少年少女の奇妙な挿話。やがて、二つのストーリーは交わるのだが、意表をつく展開と想定外の結末を迎える。
本格派の警察小説として読んでいると、そっちの方向に行ったのかと思う少し残念な作品。
ジャック・カーリーのカーソン・ライダー・シリーズのような…