空地大乃のレビュー一覧
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所々カラーになっていたのが手間かけてるなぁと思いました。でも、最初のほうのページの一ヶ所だけに色着けてるものはもうモノクロでいいと思いました。
個人的にブタンというキャラクターからアルカンのブタン(C4H10)を思い浮かべられてよかったです。 -
万能な魔導具を使い問題を解決し奴隷編もひと段落。
この世界の闇が描かれた話であったが、その中で主人公たちの明るさが際立ったのではないだろうか。
光あるところに闇はある、しかしまた闇の中でこそ光はより強く輝くのだ。 -
ついに生き馬の目を抜く悪徳商人たちの所業が明らかになった。
ショックをうけ憤る主人公たちの姿は正しくはあるが、彼らにはまだ事態を改善していく力はない。
そしてやるせなさと焦慮は危うい道へと導くものだとは、今までさんざん描かれてきたことなのだ・・・。 -
奴隷救出編始まれり。
人道に悖る悪逆な商人たちを主人公たちが懲らしめるという単純な勧善懲悪の話であるが、だからこそつまらない道理がない。
作者の描くこのファンタジー世界は奇を衒わず、真っ直ぐに力強く心を揺さぶってれる。 -
ある人物を優秀に見せるために他の人物を愚かに描くというのはよくある手法だ。
それは安直であるとの誹りも免れないものであるが、愚者を見て楽しむという悪趣味な享楽でもある。
悪徳を楽しむのもまた漫画の一面であろう。 -
やはり何といっても魔導具がいいね。
特に畦畔で農民に襲われたときに使った壜状のものなどは他作品では見たことのないオリジナリティ溢れるものでした。
これからどんな魔道具が出てくるのかワクワクが止まりませぬ。 -
魔法、エルフ、獣人、デミゴッドなどファンタジー作品でも定番のものが描かれているが、そのどれもが生き生きとしており、取り敢えずファンタジーなのだから出しておこうという安直さを感じさせない。
構成要素は平凡でありながら、作品全体としては類まれな出来であるのは偏に作者の力量によるものであろう。 -
ファンタジー世界には付き物の奴隷という存在のおかれた境遇に憤るエドソンの姿が眩しい。
彼の住んでいる世界ではそれは当たり前のことであるのに怒ることができるのは彼の魂の高潔さを表すものだ。
魔導具に注目が行きがちであるが、彼の人間性も本作の見所である。 -
何と言ってもファンタジー世界の魔導具の描写が楽しい。
一番似ているのはドラえもんの秘密道具だろうか。奇想天外で想像力あふれる魔導具たちはずっと見ていられる魅力に満ちている。
これからどんな魔導具が出てくるのか期待せずにはいられない。