元少年Aのレビュー一覧

  • 絶歌

    匿名

    購入済み

    異常者という単語だけではまとめようのない人間性であったりその時の心情を客観的に見れるAさんの情報処理能力が伝わる作品であると思います。

    #切ない #深い

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    2024年11月05日
  • 絶歌

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    ネタバレ

    この本に評価を付けるというのは大変難しい。


    文章として、とても美しく心打たれた部分が何箇所かあった。

    p.118「『自分の息子だから』と、ただそれだけの理由で、僕を愛さなくてはならないのだと自分自身に言い聞かせるように、僕の写真を肌身離さず持ち歩く、罪なほど生真面目な父親が、悲しかった」

    父親が自分を大切にしてくれてる、ただそれだけなのにそのように受け取ってしまう少年Aが、読み進めていくうちに周りの人の支えを受け感謝をし、人間になれたように私は感じた。

    ただ一つの歯車が狂って育ってしまったばかりに、世間をざわつかせるモンスターになってしまった。僕が僕でなくなった、そんな加害者目線の心

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    2023年09月08日
  • 絶歌

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    両親が書いた「少年A」に続き、少年Aの手記。読む前は一定数いる産まれながらのサイコパスかと思っていたが、キラーになる迄が書かれていてイメージが変わった。祖母の死を経て悪魔の作られていく様。多少の美化を差し引いて読もうとするが、読ませる内容。少年Aの心の叫びが胸に刺さる。表現者なのだなと感じる。
    出所後生活、身元を隠し逃げる日々。それでも生活がある。警察の一人が「もっと早く逮捕してあげれなくてゴメンな」という表記があるが、そうも思う。彼が言う精神的奇形児。

    ■その他
    両親が中々出てこないのが気になる、出てきても短い時間描写に感じた。
    押収物とともに写真を取られる父を見るのがキツかったと

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    2023年07月11日
  • 絶歌

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    日本で大きな影響を及ぼした事件の犯人が本を書くなんてなかなか聞いたことなかったので当時学校帰って発売日に書店に行った思い出。
    本人の人間性と芸事は関係ないと考えてるのでいるので文章力すごいなあと純粋に思った。
    厨二的思考と精神異常が混在してて不気味だった。

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    2023年06月11日
  • 絶歌

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    これほどまでに読み手の感情の置き場所を迷わせる本があるだろうか。
    純粋に本の感想を書くと、とにかく文章が美しい。
    この文を本当に本人が書いたのなら相当読書家だし、頭も良い。
    ライターが代わりに書いたのかと思ったけど、文章の随所随所に独特の自己陶酔感が滲み出てるから、ご本人が書いたんだなと思ってる。

    かなり重い事件だけど、それでもこの本が地獄みたいに重くないのは、作者が周囲の人間を非常に肯定的に受け取ってるからだろう。
    実際はわからないけど、自分を支えた人間を愛している事が伝わってくる。この本の中でもこれが本当に救い。

    もう少しセンシティブな内容に触れるなら、卑劣な殺人を犯した人間がこの様な

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    2022年09月25日
  • 絶歌

    ネタバレ 購入済み

    普通の顔

    少なからずショックだったのは、彼に人を思いやる心があり、殺人鬼のモンスターの顔は一側面に過ぎないということ。寮母さんの誘いを、断っては悪いからと了承するシーン。ペアを組んだバイト少年のフォローを感謝するシーン。里親さんの信頼に驚くシーン。部分的に切り取れば、真面目すぎるだけの不器用なただの青年に思えた。その一方でやはり過度な暴力性やムラのある自己中心性、認知のゆがみも感じられる。狂気と普通がマーブルのように混在している。

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    2022年03月31日
  • 絶歌

    購入済み

    寂しさと悲しさが人を狂わせる

    内向的で繊細で、親と相性がよくなくて
    居場所や心のよりどころ、安らぎやほっとすること
    自分でもどうにもならない、抱えきれない気持ちが
    溢れ出して狂気が生まれる

    やったことは、世紀のサイコキラーだけど
    だれもが共感する部分もある

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    2020年11月12日
  • 絶歌

    購入済み

    絶歌を読んで

     元少年Aさん あの当時あなたも何かの被害者だったのですか。性的サディズムに関して私は分かりませんが。同じ人間が数年でこんな感情がもてるはずはない、生まれ持った何かではなく、Aさん自身がその時代何かの影響を受けてしまった被害者だと。
    そして凡人では描けない文章力を持ち、、
    取り返しのつかないことをしてしまったのは事実です。
    万人が少年少女時代の自分と今の自分、変わったこと少なからずあるでしょう。今、真っ当な心を持って精一杯生きるだけ、全人類に課せられた宿命です。前を見て生きましょう。

    2
    2020年06月08日
  • 絶歌

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    ネタバレ

    殺傷中の描写があれだけ生々しく書かれていながら、最後の方は罪の意識に駆られ胸を痛めているのが、同じ人間だと思えない。彼が自身で書いていたように、私達は彼のことを【人間的な感情のかけらもない、不気味でおどろおどろしいモンスター】だと思っている。だからこそ、こんな事件が起こせるんだ。自分には到底理解のできない生き物の理解のできない感情で、行為だ。と無理やり思い込ませている。彼が今も同じ世界に生きて、事件を起こして時間も経てば罪の意識も持てるだなんて考えたくない。それこそ、怖い。
    文章がとてもうまい。さすが本を読み耽っていただけのことがある。そして地頭がいい人だってことがとてもよく分かった。

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    2020年04月25日
  • 絶歌

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    出版されてすぐ購入しました。
    文才がある。頭が良い。
    まず、憲法が存在する限り、本著は賛否両論。

    切なくなった苦しくなった。
    正直、本著を読んで、少年法の意義を見出してしまった。これが少年法が存在する意味なのかも知れない、と。今まで自分は何も知らなかったのだな、と。

    少年法廃止を望む人の中には、少年法をよく知った上、強い意志で廃止を掲げる人もいるだろうが(そうあって欲しい)、中には、もしかしたらよく知らない人もいるのでは、とも思った。そうであれば、読んで欲しい。

    もっと言えば、私は様々な人に読んで欲しいと思った。
    そして多くの人に、少年法についてよく知って欲しい。意見がどっちになろうとも

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    2018年09月24日
  • 絶歌

    購入済み

    良かったです。

    とてもよかったです。
    あの悲惨な事件を起こした元少年Aが更生するなど思ってもみなかったです。

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    2016年10月12日
  • 絶歌

    購入済み

    彼のしたことは許されることではない。
    しかし、読んでいるうちに彼の悔いや苦しみを感じて応援をしたい気持ちにもなる。
    だが被害者側の気持ちにもなると、本当に難しい事件だなぁと深く悲しい。
    答えが出ないが、彼の気持ちを深く知れたことは読んで良かったなと思う。

    #ダーク

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    2024年04月25日
  • 絶歌

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    すごく評価が低い。

    本を評価するこの媒体で、読む価値がないと言われて2.88。

    書いてる人が世間を震撼させた『元少年A』だから?

    私はそれが一番悲しいなと思ってしまった。

    断っておくが、少年Aがやったことを肯定するつもりは一切ないしどんな理由であれ人を殺すのはよくない。喧嘩とか怨恨とか痴情のもつれとかだとしてもダメだし、理由なく興味で殺すなんてもってのほかだ。

    ただ、フィクションとは違う実体験だからこそ分かることだってたくさんある。
    犯罪者が本を出すことに対して金が欲しかったから書いたんだろ的な発想をよく目にするけど、メディアがそう見せてるだけなのではとよく思う。

    少年Aの言葉はす

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    2023年06月16日
  • 絶歌

    Posted by ブクログ


    人を殺した時の思いや心境が生々しく感じられて良かった
    人を殺った側の意見はあまり聞かないからこそ新鮮で面白かった

    ただ猫好きや殺人者が少しでも嫌いな場合読むのは進めない

    ついでに
    元少年Aの母の手記
    〜少年Aこの子を産んで〜や被害者土師淳くんの父守さんが書いた 淳 を一緒に読んでみても面白い

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    2023年06月01日
  • 絶歌

    匿名

    購入済み

    興味深かった

    文章力がとても高く、読みやすかった

    #深い

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    2023年04月22日
  • 絶歌

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    生々しかった、恐ろしかった、言葉や行動すべてが。人を殺めてしまう人の心理ってこんな感じなのか。出会えてよかった、読めてよかった、とは決して思えないけど、読んでおく必要があったのかなと思う。


    p.49 僕は強いストレスを感じるとよく熱を出したり、肌が荒れたりする。普段から表に感情を表さないせいもあるんだろうが、おそらく“精神“と“肉体“のシンクロ率が他の人たちよりも高いのだろう。

    p.65 フロイトによれば、人間の欲動は「生の欲動」と「死の欲動」の2つに大別されると言う。「生の欲動」が自己保存や、生殖行為等“生きる“ことに目指した欲動にあるのに対し、「死の欲動」は意識的・無意識的に死

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    2022年11月08日
  • 絶歌

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    感想を書くと批難がありそうだから
    悩んだけど伝えたいと思ったので書きます

    第三者だから読めたのですが
    正直私はこんなにも当事者の言葉で伝えられる日が来るとはおもってなかったので生々しい言葉がすごく刺さりました。

    心の感じとり方って制御出来ないししょうがないし
    する必要性はあまりないと思う私にとって

    とても難しい話でした。

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    2022年08月01日
  • 絶歌

    Posted by ブクログ

    この本がフィクションなら良かったのに。

    本を通して、作者は他者への共感力思いやりがなく、ナルシズムが強いことがわかるけど、その責任が本人にあるのかと問われたら、わからない。
    人を殺すことで快感を得るのも、本人がいけないのか、わからない。
    いろいろ考えさせられる。

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    2022年02月10日
  • 絶歌

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    酸素のないニュータウン、息苦しさがありありと伝わる文章。
    特に前半の漢字の多さに、この人がどれだけの言葉を持てば自分の世界を表現できるのか悶えながら語彙を獲得した過程がみれる。そうした「小難しい熟語」の羅列は、主に風景描写のみだ。対して彼の内面は、分かりやすいほど純真な語句で完結している。

    事件に至るまでの心情や行動が詳細に書かれていて、いつも通り感情移入してしまって手足が冷えきって痺れてしまった。生々しい描写は苦手だ。
    pp.64 「自分には手も足も出せない領域にあった死を、自分の力でこちら側に引き寄せた。死をこの手で作り出せた。さんざんに自分を振りまわし、弄んだ死を、完璧にコントロールし

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    2022年01月19日
  • 絶歌

    Posted by ブクログ

    絶対に読まないであろう本を敢えて読むと脳が活性化されると聞いたので砂を食べるような心持ちでこの本を読んだ。
    結論から言うと面白かった、と言うよりすごく印象に残った。印象に残ったと言う意味では今年読んだ本の中では一番かも知れない。
    少年Aの家庭がとても暖かだったのは意外。
    うちの両親や兄弟よりよっぽどまともだと思った。
    いまはどこで何をしているのか。
    潜在的に危険な人物である疑いは結局拭えなかった。

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    2021年12月14日