元少年Aのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
酸素のないニュータウン、息苦しさがありありと伝わる文章。
特に前半の漢字の多さに、この人がどれだけの言葉を持てば自分の世界を表現できるのか悶えながら語彙を獲得した過程がみれる。そうした「小難しい熟語」の羅列は、主に風景描写のみだ。対して彼の内面は、分かりやすいほど純真な語句で完結している。
事件に至るまでの心情や行動が詳細に書かれていて、いつも通り感情移入してしまって手足が冷えきって痺れてしまった。生々しい描写は苦手だ。
pp.64 「自分には手も足も出せない領域にあった死を、自分の力でこちら側に引き寄せた。死をこの手で作り出せた。さんざんに自分を振りまわし、弄んだ死を、完璧にコントロールし -
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今度は、加害者本人の手記だ。
一貫して言えるのは、加害者は、何か自分が何故このような犯行を犯してしまったのか、色々と理由を付けようとしているように思った。理由は一つや二つであるはずもなく、また、本人も気付かない理由もあるだろうし、なんだか第三者的になりすぎている気がした。淳くんとの関係、淳くんへの想いも、全く理解ができなかった。なぜ、自分のことを無垢に認めてくれている淳くんを殴りたい気持ちになったのか、殺害したいと思ったのか。わからない。自分がインテリであるかのように、言葉をいろいろと使い分け、客観視したような言葉に、ものすごく違和感を感じざるを得ない。
加害者は言う。
淳君の無垢な瞳が愛お -
Posted by ブクログ
あの猟奇的殺人酒鬼薔薇聖人を名乗った少年Aの手記。少年Aの両親の書いた手記を以前読んだことがあるが親が思っている息子「少年A」と犯罪者少年A本人との乖離の大きさに驚いた。
ひとつ驚いたのは文章力。本を読むのが好きらしく文章力が高い、ただ全体を通して滲み出る自己陶酔感に不快感を覚えた。
自分には到底理解不能な性癖が赤裸々に語られており衝撃的であった。少年A自身も歪んだ性癖に苦しんでいると語っており、自分が普通の感性を持って生まれてこれた事にありがたみを感じた。あの事件での動機、殺し方、死体の処理法など詳細に書かれていた事にも驚いた。被害者側のことを思い終始胸糞悪い気持ちだったが、自分の知らない世 -
ネタバレ 購入済み
軽い気持ちで読めない内容
他でレビューを見ましたが、読んで後悔する猫への虐殺…
辛口レビューが多いのも納得な内容です。
ただ、どうして猫へ憎しみが向かったのか。
家族同然のペットを飼われた経験がある人なら、感情は解るとこはあるのでは無いでしょうか?
今の感情が抑えられず、絶歌を出版したA。
被害者への謝罪を読んで、感情がぐちゃぐちゃになり泣きました。
被害者家族からしたら、許せる内容では無いと思います。 -
Posted by ブクログ
評価の難しい書籍。少年Aのメディア報道からはみられない一端を垣間見える一方で、ここで書かれてることがどこまで本音の部分なのかつくられたことなのかがわからないところはある。文章が上手がゆえに、本音がみえづらい内容になってしまうところもあると思う。一般的な感覚からすると、書籍で書かれてる反省と苦悩と、遺族に無許可で書籍を出してしまうことのギャップが甚だ理解に苦しむのだけども、この感覚のズレが本質な気がするし、この感覚のズレこそが事件が起きてしまったことの背景にあるように思った。このズレはこのあとなくなっていくものなのか、先天的に厳しいものなのか、いずれしても、まだまだ、少年Aの苦悩が続きそうなとこ
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Posted by ブクログ
評価は難しいですね。
読み物としては文章力もあるので読みやすいです。
そして、犯罪心理学や青年心理学を学んでる方などは一読するのもありだと思います。
遺族の許可を得ず、出版した事はとても残念に思います。
彼は遺族へこの本を出さなければ生きていけなかったからと言っていますが、恐らく吐き出す場所が欲しかったのだと思う。
世間に身を隠して生きている中で、自分の過去を偽り誰も知らない生活の中で『自分はここで生きている』と吐き出す場所が必要になったのだと思う。
しかし、その状況もすべてひっくるめて彼は耐え忍んで生きていくべきだったのでは。
犯罪者が世間でどう生きて行くのかが第二部から書かれているの -
Posted by ブクログ
発売当初からずっと読んでみたいと思っていた本。
一気に読み進めたが、なんとも言えない読後感は終始私の思考回路をグルグルと回転させ続けた。
第一章と第二章それぞれから受けるAの印象は全く違ったように感じた。
第一章は、事件当時の描写がメイン。
自分の話であるのにどこか自分を俯瞰して見ているような書き方で、小説のような美しい言葉でスルスルと話が進んでいく。
本書の中に「自分が自分でなかった」旨の記載が多々あるが、まさにそれを自然と表しているかのようだった。
第二章は社会で過ごす描写がメイン。
一章とは真逆で、泥臭い人間らしさが溢れていた。
様々な人との関わりや経験を通して、人として生きていく -
匿名
購入済みこの本を書かずにはいられませんでしたって…どこまでも自分勝手だなと思いました。結局は自分の気持ちが耐えられなくなったからってご遺族の方たちにだまって本を出したりして…そういう苦しさも全部背負って生きていかなければいけなかったはずなのに。文章も自分に酔っているようなところがあってなんだかなって思います。もし自分が被害者の子どもたちの親だったら…この本を出されたことで、子どもの苦しい最期がさらされることで二度殺された気分になります。すみませんでしたと謝るのならこんな自分勝手な本を書くべきじゃないと思います。とことん苦しんで生きていくべきです。