堀内都喜子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フィンランドのイメージがいいので、どんなシステムになってるのかしらと思って読んでみました。
速読練習中なのでざっと目を通しながら読んだんですが、内容興味深くで面白かった!
フィンランドが失業率20%という過酷な不況から短期で立ち直った過程が描かれていて、すごいと思った。当時のフィンランド政府は迅速に金融機関の不良債権を処理した後、IT産業に集中投資する一方で道路関連など歳出を絞り込み、教育と人材育成に注力したということ。
無駄を排除する人間関係だとか、ビジネスはビジネスだと割り切っているという特性はとても効率的なんだろうなぁ。日本人はその点色々上司関係だとか気を遣うから、実は無駄な労力が多 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「日本とフィンランドは似てる」という旨の話から始まり、「残業が多くプライベートを犠牲にしがちか日本とは異なり、フィンランドは仕事を早くに終わらせてプライベートも大切にできる差異について」というような内容。
フィンランドではそもそも国レベルで業務時間をしっかり守られていて、本の記述からすると恐らくそのルールも日本と異なりかなり浸透しているのだろう。
全体を通して、もちろんそうでは無い人もいるだろうが、フィンランド人は余裕があるのだと感じた。
自然が多く、リラックスする習慣も自然とあったりするのだろうか。
また、強制的な(と言うと聞こえが悪いが)短めの休憩やエクササイズ休憩といったものもあり、 -
Posted by ブクログ
2025/09/26
意思決定は相手に任せる。優先順位が家族に向いているから、仕事に対して、人間関係にしてドライ。それは優先順位が決まっているからで、気持ち的なドライではない。
人と比べて、どうありたいではなく(比較ではない)、自分がどうしたいかが大切にされている
肩書についての考え方 p86
フィンランドの仕事の文化で好きなところと言われているのが1つ職場での平等なオープンな関係性である「肩書の違いが自動的にその人の価値の評価につながるわけではない。それよりも何をしたのかと言う自立や結果どれぐらいスキルや知識を発揮したのか、倫理的にやったのか、周りとの協力はどうだったのかしかも上司だけで -
Posted by ブクログ
2025年
作品 No.7
題名を見て、仕事の効率化に関する本だと思って読み始めた。
あれあれ……。
思ってたのと違う。。。
効率化というより、日本とフィンランドの考え方の違いをまざまざと見せつけられた。そうか、日本が午後4時に帰れないのは仕事が遅いからじゃなくて、仕事や生活に対する考え方が違うからなのか!、と一人合点。
本書には、フィンランドで暮らし、さらにフィンランド大使館で働く著者の経験に基づき、フィンランドの国民性や考え方が丁寧に描かれていた。
日本の、日本人の考え方に凝り固められた自分にとってはとても新鮮なことばかり。仕事効率化に興味があったが、良い意味で期待を裏切られた。
効 -
Posted by ブクログ
フィンランドといえば、デザイン、ムーミン、オーロラ、サウナ、、美しい自然、教育、福祉、幸福度ランキング世界1位、一人当たりのコーヒー消費量世界トップ
100年前はスウェーデンとロシアに支配されていた貧しい国だった
1917年12月6日 ロシア帝国から独立を宣言
1995年EUに加盟
16時になるとオフィスには人が居なくなる
夏になると1カ月以上の休み
散歩、ジョギングで森や湖に行き
上司をファーストネームで呼び、休みや仕事のやり方をオープンに交渉する
在宅勤務も多い(週1度以上の在宅勤務は3割以上)
どこでも英語が通じる
8時~16時が就業時間が多い
立って仕事する人が多く腰、肩の負担が減り -
Posted by ブクログ
フィンランドと日本の違いと共通点がわかりおもしろかった。
経済危機において、政府主導で痛みを伴いながらも、改革を実行できた話は、結構いい話。
今の日本は非常に他責な文化になっているので、もし痛みが少しでも発生しようものなら、批判の嵐だろう。
日本の関係依存的・人に興味があることは、長所にもなりえるのだが、
今は,相当なウィークポイントになってしまっている。
みんな自律心がなく、甘えが強く、他者批判的、他責。
ただ、文化として元々そういう文化だったわけではなく,特に近年ある他責な風潮は、学生運動を経た人が親の世代になり、その教育を受けたこどもが大人になったこともあるし、週刊誌が煽りたてたこともあ